コラム
1 当院が目指す患者さんとのかかわり~メールのやりとりを通して~
当院の治療者は、個々の患者さんに深く納得していただけることを心がけています。
この姿勢は、現代医療の方法とは全く異なります。現代医療は時に、患者さんをベルトコンベアの上に乗せ、作業的に診療していくようなマニュアルどおりの医療といえるでしょう。そこでは、医学的な正確さに加えて利益や効率が求められるために、できるだけ医師の感情や主観は入らないようにされています。客観性が重要視されるのです。このような方法によって現代医療は、感染症や外傷の患者さんに貢献してきました。しかし、慢性的な症状を持つ患者さんには、辛うじて病名は言い渡すことができても、患者さんが納得する治療を行うことができていないといえるでしょう。特に検査などで、はっきりした異常がみつからない慢性の症状などはそうだと思います。
そのような、病名だけを与えられ、有効な治療を受けることができていない患者さんに対して当院は、現代医学とは異なった接し方をします。それは患者さんの生活背景や体の不調に対する考え、今後の不安、現在の感情など、身体面だけではなくその他の要因にも配慮しようとする姿勢です。
その実践を文章でお伝えすることは難しいことです。しかしここに、当院の方針を明確に表す、患者さんとのメールのやり取りがあります。患者さんの許可を頂き、掲載させていただくことにしました。もちろん、全ての患者さんがメールにあるような運びとなるものではありません。患者さんの回復への道のりは人それぞれですし、私たちには至らない部分がまだまだあるためです。しかし、ここでのメールはスタッフ一同が考える理想の実践の一つであるといえます。この内容から当院の雰囲気が伝わればと思います。
以下の通りお問い合わせがありました。
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■お名前 |
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山本様 小川鍼灸整骨院の小川です。 山本さんからのメールを熟読致しました。 きっと山本さんは、「半月版の断裂はあるものの、それ以外の痛みも雑多に出現し、今となっては何が原因で、どのようなメカニズムで痛みが出ているのか分からない。 そしてそれは、専門家も分からない、だから手術も受けるべきかどうかも分からない。 何より将来、この膝で自分は楽しんで生活できるのだろうか?」というような、複合した、そして悶々とした感情をお持ちだと思いますが、いかがでしょうか? 私が山本さんの感情を勝手に想像することはあまりよくないと思いますが、私は、その様な患者さんを多く経験してきました。 私は、その様な患者さんに対しましてまず、今までの症状の経緯を医学的に整理することを始めます。そして、その整理を、患者さんの合意の元に行うことが重要だと思います。 多くの先生(特に医師)は、自分が納得いく説明ばかりをして、患者さんの納得はおざなりにしている傾向にあります。 多くの先生を受診された結果、どの先生も山本さんには決定的な説明と、絶対的に効果的な治療を施すことができなかったわけです。 そのことを前提に、私と一緒に今までの経緯を整理して、山本さん自身が納得でき、安心できるような治療計画を立てていきたいと思います。 来院はいつでも結構です。急がなければ膝がだめになるということはありませんので。ただ、御来院の際には事前にメールを頂けましたらと思います。時間をとって診せていただきたいと思いますので。 最後に、私のことは○×先生から紹介されましたか?それとも、リハビリのスタッフから紹介されましたか?もし山本さんの担当の先生がいらしたら名前を教えてください。 担当の先生から医学的な情報も頂きたいと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。 小川鍼灸整骨院 小川貴司拝 |
「病院のお決まり治療にうんざり!」とお考えの方へ
あなたは、自分の体に異常があると感じればどうしますか?
まず、症状について考えますよね。この痛みは放っておいても大丈夫なのか?それとも専門家に診てもらわなければいけないのか?というようにです。そして、それらの疑問を解決するためにまずは、近くにいる人に相談する(1)でしょう。家族や友達、会社の同僚、知識の豊富なお年寄りなどです。また自分で新聞、雑誌、広告やインタネットなどから多くの情報も仕入れると思います。更に、今までの自分の経験上の知識も疑問を解決するために利用されます。例えば、「あなたは疲れているので充電が必要です」という表現に見られるように、西洋社会の人たちは、自分の体を機械にみたてて表現する(2)ことがあります。これは機械に対する経験的知識を体の解釈に利用しているということです。それだけではありません。体の異常についてのイメージは、自分の年齢(例えば高齢期)やおかれた状態(絶対に休めない仕事を抱えているなど)、心理的な状態(心配事やストレスなど)など、いろいろなことが関係してくるでしょう。それらの全ての要因の元に、あなたは自分の体の異常に対するイメージを作り上げるでしょう。例えば次のようなイメージです。
①自分はもうすぐ65歳を超える。この年齢から急激に老化が始まるのではないだろうか?そういえば最近は膝の関節にも痛みがあるし、となりのYさんは65歳で膝の軟骨が無くなって手術をしたって言ってたっけ・・・。Yさんは、手術をしたけど時期が遅すぎたと言って今も調子が悪いみたいだし・・。老化が進んで膝の軟骨が無くなってくるとテレビや雑誌でもよく言ってるし・・・。Yさんのように歩けなくなったらどうしよう。残りの人生はいっぱい旅行もしたい。歩けなくなって人に迷惑をかけながら生活するなんて絶対に嫌だし・・・。この膝の痛みは放っておいても大丈夫なのかな?手術が必要な膝になってしまったらどうしよう・・・・。
②昨日重たい荷物を持って急に腰が痛くなった。3年前にも同じような痛みで3日間寝込んだ記憶がある。明日は絶対に休めない大事な仕事があるのに、どうしよう。友達に聞けば安静にしておいたほうがいいというけれどもじっとしていても痛いし、動いても痛い。特に動き始めはすごく痛い。腰の骨がズレているようにも感じる。このまま動き続けると骨が外れてしまいそうな感じがするし・・・。腰の骨のズレを治してくれる先生もいると聞くが、どうすればいいのか・・・。
何らかの体の異常をもって医療機関の受診を考えられる場合は必ずこのようなイメージをお持ちでしょう。そして、医療機関を受診される方には次のような期待を持っているでしょう。それは、このイメージと共にある疑問や不安を、今感じている症状と一緒に解決してほしいということです。
ここからは、少し想像してください。皆さんがそのような期待をもって一般的な診療所または病院を受診したとします。
診療所ではまず、診察時間の割には長い待ち時間があります。その後に診察があります。お医者さんとお話しする時間はよっぽど特別な症状がない限りは、5分からせいぜい10分程度(3)でしょう。その間に聞かれることといえば、診察に必要な最低限の会話です。「どこが痛いですか?」「いつから痛いですか?」「今日は食事を摂りましたか?」「熱はありますか?」「これはどうですか、痛いですか?」「注射をしましょう。」「お薬を出しましょう。」などと、想像すれば医師の事務的な会話の断片はいくらでも想像できます。更にこのような会話は、時間に追われた忙しい先生によってたたみかけられるように進められることもよくあるでしょう。
このような診察の中で皆さんが感じている上記のようなイメージを医師の先生にうまく伝えることができるでしょうか?自分が一番聞きたいことをうまく質問することができるでしょうか?また、何より、先生はあなたが一番聞きたいことや知りたいことをうまく聞きだしてくれるでしょうか?多分、そのような会話はないことが多いでしょう。医師の先生は忙しく、効率よく診察を終わらせることに集中しています。だから一方的です。まるでベルトコンベアー(4)の側に立つ作業員です。必要意外のことはできないのです。そしてあなた御自身も一番知りたいことを、うまく言葉にできないかもしれません。医療機関を受診される方の中には「何か聞きたいことは沢山あるけれども、言葉にできない」とか、「何から聞いていいのか分からない、でも、何か聞いて安心したい」という方が多いように感じます。
結果として、医師の先生は自分の言いたいことだけを言って去り、皆さんはご自身の疑問や問題を何も解決することができず、手元に残るのは大量のシップと消炎鎮痛剤、それに胃薬であることは簡単に予想ができます。
当院では、このような経験をお持ちの方に対しまして、まず何が問題になっているのかをうまく引き出せるように努力致しております。そして、痛みの問題も含めて、今あなたにとってどのような治療が必要なのかを一緒に考えます。その際には、西洋医学・東洋医学の理論に固執することなく、それらの利用できるものを全てを含めてあなたの問題解決に努力します。
皆さんが聞きたいことを何でもぶつけてください。そのような会話を皆さんと一緒にさせてもらえることが私共、小川鍼灸整骨院の楽しみであり、研鑽であると考えております。
(1)安保英勇,大橋英寿:医療人類学的な研究方法-病気への対処とセルフケア-.
Jpn.J.Prim.Care Vol.18 No.1:pp81-86,1995
(2)Cecil G Helman:Culture,Health and Illness, fourth edition.Butterworth Heinemann:pp21,2000
(3)厚生労働省大臣官房統計情報部:平成17年受療行動調査の概況.pp13
(4)Geoege Ritzer:THE MCDNALDIZATION OF SOCIETY;RIVISED EDITION Pine Forge Press 1996
〔G.リッツア(著) 正岡寛司(訳):マクドナルド化する社会.早稲田大学出版部,pp222,1999〕
いろはのアロマトリートメント
アロマセラピーについて
アロマセラピーと聞けばエステサロンなどで全身に行われるマッサージを想像されますよね。
その具体的なイメージは、バラの花びらが浮かんだお風呂にバスロープ、南国風のインテリアにサロンのスタッフによる非常に丁寧なサービスといったところでしょうか。またその雰囲気は非常に高価なイメージを持っていると思います。
皆さんのこのようなイメージは、オイルマッサージがエステティック業界で多用されていることと、そのエステティック業界のテレビコマーシャルによるものが大きいでしょう。しかし、アロマセラピーは本来、もっと身近なものであると思います。
アロマセラピーはハーブを用いた治療法の一種であり、ハーブとは西洋の薬草のことです。

薬草を用いてケガや体調不良に対処しようとする習慣は世界中にあります。そしてこのような薬草を用いる習慣は日本にもありますよね。例えば私たちは冬至にゆず湯に入りますし、風邪をひいた時には生姜湯を飲むこともあります。やけどをした時にはアロエの葉肉を用いて治療することもあるでしょう。これは日本の薬草文化の例といえます。私たちにとりましてこのような薬草の習慣は、「言われてみればそうだな」というぐらい当たり前で身近なものです。

西洋の薬草であるハーブも全く同じです。それは今日、私たちがオイルマッサージに抱くような高価なものではありません。私たちが庭先のアロエやキンカンを必要に応じて用いることと同じで西洋の人たちも庭先にハーブを植えており、必要に応じて利用するといいます(1)。例えば体が冷えた際に、あるいは風邪気味の際にはあったかいハーブティーを飲んだりします。そして、そのようなハーブ利用の方法の一つとしてアロマセラピーがあります。
タイ・パバナプ(エイズ寺)訪問記
鍼灸・柔道整復師(鍼灸院・接骨院で働く者)が
なぜ勉強のためにタイ・パバナプ(通称エイズ寺)へ行くのか?

(観光客で賑わうパバナプ寺(通称エイズ寺)の門前にて)
Aさん:「え!お盆休み長いねー、先生、海外旅行でも行くの?」
小川:「すみません・・、タイへちょっと勉強に・・・」
Aさん:「え?タイ? 家族も?」
小川:「いえ、僕一人で」
Aさん:「マッサージの勉強?」
小川:「ああ・・、それもですけど・・、エイズの患者さんを見学しに・・」
Aさん:「え!エイズ? なんで?」
小川:「それは・・・・・・・」
上記の会話はお盆休みに関して多くの患 者さんと行われた代表的なものです。整骨院で働く者がタイで何を学ぶことがあるのでしょうか?多くの患者さんもこのように考えていると思います。日本の鍼 灸院・整骨院では、制度的にはエイズ患者さんを治療する機会はありません。しかもたった4日間(ボランティアは実質2日)しか滞在しないのです。それにも かかわらず私はタイへ行ってきました。患者さんから長い期間のお休みを頂いたのですから、私には「なぜタイで勉強するのか」を説明する義務があると思いま す。
更に詳しい自己紹介
治療家としての壁
私は、鍼灸師、柔道整復師の専門学校卒業後、7年の整形外科勤務を卒後研修として選びました。
西洋医学が絶対的に正しいと考えていた私は、どのような症状の患者さんでも診ることができる治療家になりたいと考えたためです。
実際に7年間の間には、手術が必要なほど重症の患者さんの治療、手術後の患者さんの管理、手術が必要だけど手術ができない患者さん、スポーツ現場での応急処置など、鍼灸整骨院の研修では経験できないような経験ばかり。
そして、私は自信満々で開業しました。29歳のときです。

治療家としての壁にぶつかったのは開業後2年目でした。私は整形外科の知識だけでは患者さんの治療に足りないものが
沢山あることに気付いたのです。
鍼灸整骨院を受療される患者さんの多くは、既に整形外科を含んだ現代医療を受診したけれども、思ったように効果を感じることができなかった患者さん方。つまり、現代医学以外の考え方による治療を求める患者さんなのです。患者さん自身、このことをしっかり意識されている患者さんもいらっしゃいますし、意識していない患者さんもいらっしゃいます。
その様な患者さんに対して、現代医学の考え方(整形外科理論)を用いることに何の意味もありません。
鍼灸整骨院に来られる患者さんは、その考え方では納得しないことに気付いたのです。私が直面した大きな壁でした。
そこで私は心理学を学ぶことを決意。人の心理を学ぶことで患者さんのニーズに応えることができると考えたのです。選んだのは早稲田大学人間科学部通信過程でした。しかし、そこで私がたどり着いたのは、心理学ではなく医療人類学という学問でした。
医療人類学はとても複雑。
その定義も学者によって異なってきます。
私は、医療人類学を「患者さんの痛みや苦痛を自分のもののように感じるための学問」と捉えました。そして、これを学んで、患者さんの痛みや不調が自分のもののように分かることができれば、痛みに対してどのように対応すると患者さんに喜ばれるのかが自然と分かってくると考えついたのです。
現在私は、医療人類学の考え方を通して、患者さんに接するようにしています。
この学問によって、私の前に立ちはだかった大きな壁を乗り越えることができました。
しかし現在は、全く壁がなくなったわけではありません。それどころか、医療人類学を学ぶことによって、今まで問題としたことがなかった多くの問題に気付くようになりました。いわば、壁ばかりの世界。
そして私はそこで立ち止まり深く考えるようになりました。この学問は患者さんの治療に深みを与えてくれます。
その深みとは、今まで対処することができなかった多くの問題に対して、解決の可能性を与えてくれることです。
言い換えると、現代医学的な理論によって症状の原因が分からないような患者さんに対しても医療人類学は何らかの治療の方向性を示してくれるということです。
治療者としての、自分の存在価値
この学問は、本当に奥が深く、どこまで学んでも、分かった気になることができません。
まるで底なし沼。時におぼれそうになることもあります。治療者としての自分の存在価値を根底から問いただされることもあるためです。しかし、この学問を少しずつ深める作業を継続することで、痛みや体の不調にお困りの患者さんのお役に立てると私たちは信じています。

このサイトに書かれている内容の多くは、私が医療人類学やそれに関連する学問を深めようとする作業の中で得た知識によるものです。これらの記述に触れていただき、「そうそう!そういうことってあるある!」とか、「そうそう、私もそう!」と思っていただければ幸いに思います。
また、当院に実際に来院されていただき、
少しでも、「従来の治療者とは違う!」と思っていただければ、
私にとってこんなに嬉しいことはありません。
治療者として、皆様のお力になりたいという熱い気持ちを文章にしてみました。
長くなりましたが、最後までお付き合いいただき有難うございました。
院長 小川貴司
鍼灸整骨院とは何をするところ?
主に世界中の先進諸国で政府によって制度化されていることから正統医療といわれます(波平恵美子,2003 pp17)。それは客観的で科学的とされるためです。一方鍼灸や柔道整復をはじめとするその他の多くの医療(例えばカイロプラクティック・アロマセラピー・オステオパシー・マッサージ・サプリメントなど)は代替医療といわれます(代替医療の文献)。西洋医学は科学的で代替医療は非科学的(科学的・客観的な観点から効果の説明が困難)とされるのが一般的でしょう。代替医療はうさんくさいと思われることが多いようです。
このような認識は先進諸国に多く存在しますが、そう思われながらも世界中には多くの代替医療が存在するのも事実(Kleinman A.,1980 pp25-38)。西洋医学が最も正しい医学とされながらも、代替医療が西洋医学の存在と同時に世界中に存在するのはなぜでしょうか?西洋医学が絶対的な効果をもつのなら代替医療は自然淘汰されるべきですが現状はそうでない。このことは、代替医療が価値ある医療であるということを証明しているといえます。
西洋医学のお医者さんは医科学で分かりきったことしか医療の対象にせず、患者さんはそこに大きな不満を持っている。なぜなら、痛みや不調を訴える患者さんの関心は、理論の妥当性ではなく、単に自分に有効かどうかという問題(文献)だからです。この考えに同意できる人は代替医療が肌に合うと言っていいでしょう。ここに代替医療の存在価値があるのです。
次のような経験をされた方は多いのではないでしょうか。実際に検査で異常はないが症状がある。西洋医学の先生は、そういった患者さんに「もう少し経過をみましょう」とか「そのうちよくなるでしょう」など、曖昧な返答をよくします。なぜなら、理論的に異常が見つからないことから、しっかりと説明することができないからです。患者さんが症状に対して大きな問題意識を持っているにもかかわらず、西洋医学の先生は患者さんの感じる症状に問題を感じない。関心を示さない。
このことは医療現場で実に日常的に見られる現象ですが、"患者さんの主観的症状が専門家の権力(Freidson,1970 pp99)によって簡単に無視されている"という意味で重大問題です。(*もちろん、この問題を意識している医師も存在します。そして、医師だけではなく、代替医療者も権力による無視を行っていることがあります。)
代替医療としての小川鍼灸整骨院では上記のような検査では異常が見られないような患者さんの訴えに焦点を当て、共感し、共同作業で症状の解消に努めていきたいと考えております。
参考までに、痛みや体の不調をもつ人が代替医療を受ける理由について、医療社会学者の黒田先生(黒田浩一郎,2000)の見解を示します。皆さんも以下の項目に心当たりはないでしょうか?

- 病気予防や健康の維持増進
- 当人の感覚では心身に異常があるのだが、正統医療では異常が検知されず、正当医療の疾患カテゴリーの中にぴったりのものがない状態
- 筋肉や骨などの痛みで、正当医療では消炎鎮痛剤を処方したり、その部位をなるだけ動かさないようにとアドバイスするしかないような状態
- 正統医療では『完治』することがきわめてまれ、長期間の服薬や摂生などの自己管理によって症状をコントロールすることはできるが、それもかならずしもうまくいくとは限らないような状態
- 正統医療では決定的な治療法がなく、生命の危険があるような状態
参考文献
Kleinman.A.:Patients and Healers in the Context of Culture ; An Exploration of the Borderland between Anthropology, Medicine, and Psychiatry. University of California Press, 1980〔クラインマン(著),大橋英寿,遠山宜哉,作道信介,川村邦光(共訳):臨床人類学;文化の中の病者と治療者.弘文堂, pp426,1992〕
波平恵美子:病気の普遍性と多様性-医療人類学の立場から.こころの科学No.109/5:pp18,2003
佐藤純一編:文化現象としての癒し.メディカ出版,2000 pp182
黒田浩一郎:民間医療と正統医療の地政学的「関係」.佐藤純一編:文化現象としての癒し;民間医療の現在.メディカ出版,pp162-163,pp182,2000
病院でも原因が分からない
多くの患者さんは、病院で検査をしたけども痛みや不快な症状の原因がはっきりしないとお悩みです。この場合、次の3つのようなことが考えられます。
- 現代医学では原因が分からず難病とされる状態。
- 現代医学的には異常が見つからないけど、患者さんが痛みや不快な症状を感じる。
- 手術をして、悪い部分を治したけど、未だに症状が残っている
当院が対象とするのは、一部の難病と、現代医学的には問題ないとされるけれども、辛い症状があるという患者さんです。一部の難病の患者さんに対しては、患者さんの症状が少しでも楽に感じられるようにお手伝いをすることができます。
現代医学的に異常がないとされる患者さんには、なぜ「異常がない」と言い渡されるのかをしっかりと説明させて頂きます。多くの患者さんは、治療者とのコミュニケーション不足によって、医療に不満を持っていたり、自分の症状に不安を持っていたりすることがあります。まずは、そのような不満や不安を解きほぐすことから治療を始めていきます。マッサージや鍼灸治療、整体などはもちろんのこと、上記のようなコミュニケーションを通して患者さんの痛みや不快な感覚を楽にするように当院は努めます。
また、骨折などの手術の後遺症や、手術自体は成功していると言われるにもかかわらず症状が残っているという患者さんに対しても当院は上記のようなコミュニケーションを通して全力で治療を行います。他院にはない、強みがここにあると当院は考えます。
病院でも治らない
多くの患者さんは、病院で治療を受けているけれどもよくならないとお悩みです。そのような患者さんの多くは、「検査に異常が出ないけれども、自分は不調を感じる。どこに行けばいいか分からないので、とにかく病院にかかっている」という方です。
また、このように感じる患者さんには、
「今の治療にどのような意味があるのか分からない」
「病院の対応は事務的で自分は流れ作業のように治療を受けている」
「痛みの原因について先生は分かっているようだが自分にはうまく伝わっていない」
と感じながら通院されている方が多いようです。また上記のようなことを明確に意識している方もいらっしゃるでしょうし、言われればそうかな、と思われる方もいらっしゃるようです。
検査に異常がない痛みや症状に対する治療には、患者さんに対する思いやりや共感が必要です。
しかし代替医療を受療する多くの方は、「原因が分からないから治療の仕様がない」「老化によるものだから仕方がない」という治療者の態度にうんざりしています。
治療者の思いやりとはそのようなものではなく、「原因は分からないけど専門家として何とか患者さんの痛みを楽にしてやろう!」という姿勢ではないでしょうか。また、共感とは、患者さんの感じる痛みやその痛みと関係する気持ちを自分のことのように感じようとする姿勢だと当院は考えます。
当院のスタッフは患者さんに対する思いやりと共感を常に意識して治療にあたっています。ここに他院とは異なる強みがあると当院は考えます。
もっと詳しく説明して欲しい
多くの患者さんは、自分の痛みや不調がなぜ起きているのかをもっと説明して欲しいと考えています。また、自分に分かるように説明して欲しいと考えるでしょう。詳しく説明されても自分に分からなければ意味がありませんよね。
しかし、一般的に現代医学の医療機関(病院)の先生はとても忙しくしています。そのために診察室でゆっくり質問をしたり、説明を求めたりすることができません。
更に、現代医学的に説明を行うことができない患者さんの症状については、ゆっくり説明するどころか、そもそも説明それ自体をできないわけです。その様な場合、先生の説明は当たり障りのないとても浅いものになってしまいます。(リンク先?病院の先生が行うと考えられる当たり障りのない説明の例)
これでは、自分の痛みや不調がなぜ起きているのかをしっかりと理解したいと考える人は、納得することができませんね。
当院では、上記のような現代医療の状況や患者さんの心理状態を研究し、患者さんの「もっと詳しく説明して欲しい」という要求に誠実に応えていきたいと考えています。このような態度の表明が他院にはない当院の強みであると、当院は考えます。
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