脊柱管狭窄症の運動療法【ストレッチ 背中しなやか整体 間欠性跛行】

はじめに

 

小川鍼灸整骨院のブログです。今回は、「馬尾性間欠跛行に対する運動療法の効果」という論文を紹介いたします。当院でも「背中しなやか整体」を行なっていますが、今回の論文は非常に参考になりました。間欠性跛行でお困りの患者さんにも良い報告です。

 

 

内容

 

 

腰部脊柱管狭窄症の患者さんの特徴として、200メートほどの歩行で両方のふくらはぎや太もも、お尻の方に痛みが出てくる症状があります。この症状を間欠性跛行といいます。この症状を持つ23例の患者さんに対して、運動療法(主にストレッチ)を行ない、1ヵ月後、2ヵ月後、3ヵ月後にどの程度歩行出来る距離が伸びたのかを調べてみました。

 

対象となった患者さんは、脊柱管狭窄症と診断され,3カ月以上継続する馬尾性間欠跛行 を主訴とする患者さんで、①手術を拒否する、②高齢のため手術できない、③立った状態で腰骨が明らかにえび反りになっている、の3条件いずれかに該当する患者さんでした。

 

運動は週2回専門家によって行なわれる、股関節周りの筋肉と背骨の硬さを柔らかくするためのストレッチと関節を動かす整体のような手技です。そして、自宅では、セルフストレッチを指導されています。このストレッチの目的は、股関節周りや腰骨を柔らかくすることで歩行距離が伸びるかどうか、または症状の原因になっている狭くなった脊柱管が運動によって広くなるかどうかを調べることです。

 

結果は次の通りです。このストレッチは21例(91.3%)に有効でした。具体的には、初診時平均102.1メートルしか歩けなかったのですが、1カ月後では8例(38.0%)の人が1キロメートル以上の距離を歩けるようになり、2カ月後では15例(71.4%)の人が1キロメートル以上歩けるようになりました。その他の6例も,平均640 メートルの歩行が可能になったのです。

 

これらの患者さんの股関節の硬さや背骨の硬さ、脊柱管の広さを調べてみますと、歩けるようになった人たちは運動前と後の比較によって股関節の動く範囲が広くなり、腰骨の動く範囲も広くなり、脊柱管においては若干広くなっているかな?という結果が得られたとのことです。

 

研究者は、この効果について、股関節や腰骨の動く範囲を広くすることで、圧迫されている馬尾神経がしごかれて、血流が良くなる結果として両下肢の症状が小さくなるのではないか?と考えています。また、2ヵ月程度がストレッチの効果が一定になることから、このストレッチは2ヵ月程度行なうことがよいとしています。

 

 

当院の見解

 

当院でも、「背中しなやか整体」として背骨と股関節周りの柔軟性を高めるようにしております。「背中しなやか整体」は筋肉と筋膜を緩めた上に整体を行う事で緩んだ筋肉が引き延ばされて血流も改善される整体です。関節の動く範囲も広がります。これまでの「背中しなやか整体」では馬尾神経へのアプローチをあまり意識していませんでしたが、今後は脊柱管狭窄症の患者さんやその予備軍の患者さんに対して、馬尾神経の血流改善のために方法を改良していきたいと考えます。こうして治療は進化していくのですね。この研究を行なわれた先生方に感謝致します。ありがとうございました。

 

 

おわりに

 

大阪市の平野区、生野区界隈で腰痛や脊柱管狭窄症、坐骨神経痛、間欠性跛行でお悩みの方は是非とも小川鍼灸整骨院にご相談下さい。小川鍼灸整骨院は大阪市の平野区と生野区の境目、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。

 

参考文献

 

林典雄 他):馬尾性間欠跛行に対する運動療法の効果. 日本腰痛学会雑誌13(1) , 165 – 170, 2007.

https://www.jstage.jst.go.jp/article/yotsu/13/1/13_1_165/_pdf/-char/ja

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