レントゲン検査で何がわかる?他の検査の違い【X線 MRI CT 骨折】

はじめに

小川鍼灸整骨院のブログです。

 

レントゲン検査(X線検査)を受けた事はあるでしょうか?

 

放射線の一種であるX線を体に照射すると、X線が透過しやすいもの(空気など)は黒く、透過しにくいもの(骨など)は白く写ります。

 

レントゲン検査この作用を利用して、骨関節疾患など人体の内部構造や変化を知り、病気の診断をする検査法です。

 

X線(単純X線検査)、CT、MRIの違い

X線検査とはX線を用いた検査の事だと、先ほど説明しました。

 

単にX線検査と言うと、多くの場合単純X線検査を指しますが、実はCT検査も同じくX線を使用した検査法です。

 

ではMRI検査とCT検査との違いは何でしょうか。

 

 

CT検査

CT検査とはComputed Tomographyの略語で、コンピュータ断層診断装置と言う意味です。

いわゆるX線検査である、単純X線検査とは異なり、様々な角度でX線を照射することで3次元的にデーターを得ることが可能です。

 

MRI検査

MRI検査とはMagnetic Resonance Imagingの略語で、磁気共鳴画像診断装置という意味です。

CTとは異なりX線を使用せず、強い磁石と電波を利用して体内の状態を断面像として描写する検査です。

 

分析装置 / X線被ばく / 長所 / 短所 / 特化

CTあり / 空間分解能に優れ、細部まではっきりと分かる / 放射線被ばくがある / 脳・肺・腹部・骨

 

MRIなし / 病変の成分や変化を観察することが可能 / コントラストに分解能に優れ、濃淡がはっきり分かり、病変の成分や変化を観察することが可能 / CT(約10分)と比較し時間が30分ほどかかる。ペースメーカーの方は検査不可 / 脳・脊髄・関節・臓器

                                     

レントゲン検査(X線)で何が分かるか

胸部・腹部検査の際はより鮮明な画像を得るためにバリウムを飲んで検査を行います。

 

バリウムはX線を透過しないため、食道、胃、腸へと流れていく過程が把握できると共に、粘性のあるバリウムが病変に付着数することで正常部位の変化も確認できます。

 

例えば胃であれば、荒れたその粘膜に付着します。

 

付着部位は他の正常部位とは異なって現れます。

 

各部位の特徴

頭部、頚部レントゲン:頭蓋骨、頚椎

・頭部の骨折を確認→頭蓋骨骨折や顔面骨骨折、全体像

・頚椎の骨折や変性を確認→頚椎症や頚髄症

 

胸部レントゲン:肺、心臓、胸郭、胸膜(肋骨)

・肺(陰影)→肺炎・肺癌・結核・誤飲

・心臓(心陰影)の大きさ、形を確認→心肥大・大動脈瘤

 

腹部レントゲン:食道、胃、腸 

・食道→食道がん

・腸(ガスなど)→腸閉塞

・胃→胃がん・胃潰瘍

 

レントゲン:全身の骨

・全身の骨の形態や関節を確認→骨折・骨腫瘍・関節の異常

 

おわりに

短時間で検査でき、CTを用いると鮮明な画像が得られることから、X線検査の利点を感じられるものの、被ばくが気になる所だと思います。

 

しかしながら放射線被ばくは自然界(食物など)からもあります。

 

例えば胸部レントゲン1回の被ばく量約0.1mSv(ミリシーベルト)ですが、年間自然被ばく量は2~4mSv(地域差がある)と言われています。

 

検査による被ばくあるものの、検査のメリットが上回るならば、大きく気にしなくても良いかもしれません。

 

 

当院は大阪市の平野区生野区の境目、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。

 

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参考文献

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小川 貴司(おがわ たかし)

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