原因がわからない痛みの解決法について【痛みの原因】

 

はじめに

 

 

小川鍼灸整骨院のブログです。

 

今回は、原因がわからない痛みでお困りの方に向けた内容です。痛みの原因がわからないというのはつまり、治療者の説明が理解できない、納得できないということなんですね。

 

 

患者さんが痛みの原因について納得(理解)できないのはなぜか?なぜ治療者はわかるように説明してくれないのか?について解説していきましょう。

 

 

患者さんにとっての痛みの原因とは?

 

 

 

多くの患者さんは、「痛みの原因」について話す時に、直接的で、目に見えて、自分が理解できる原因について考えることになります。

 

例えば、

 

今ある腰痛の原因について、

 

・重たいものを持ったから

・姿勢が悪かったから

・慣れない動きをしたから

 

 

 

などです。

 

 

患者さんは、これらのことが原因であると説明されたときには納得しやすいでしょう。なぜなら、直接的で、目に見えて、自分が理解できるからです。

 

 

治療者にとっての痛みの原因とは?

 

 

しかし、治療者は「痛みの原因」について理論的に説明しようとします。

 

例えば、

 

今ある腰痛の原因について

 

・椎間板に血管と神経が伸びて刺激を受けているから

・筋肉とそれを包む筋膜の間で癒着が起きているから

・加齢により背骨が変形して筋力も低下しているから

 

などです。

 

 

患者さんはこれらのことを説明されても納得できません。なぜなら自分にとっては間接的であり、目に見えない専門知識だからです。

 

治療者は、素人である患者さんが考える、単純な痛みの原因にあまり意味を感じません。なぜなら、それぞれの原因がどう複雑に関係しているのか?と難しく考えるからです。

 

 

なぜ痛みの原因を知りたいのか?

 

 

 

ところで、患者さんも治療者も、なぜ痛みの原因を知りたいのでしょうか?理由は簡単です。痛みの原因がわかれば、原因に対処できて痛みが解決するからです。

 

 

どこに行っても良くならない患者さんは特にそう考える傾向にあると思います。

 

 

治療者も、もちろん痛みの原因にうまく対処できれば痛みはなくなると基本的には考えています。

 

 

痛みの原因がわかれば痛みはなくなるの?

 

 

 

治療者ももちろん、痛みの原因を知りたいのですが、原因を取り除くことがそう単純ではないということも治療者は知っています。

 

 

たとえば「加齢によって背骨が変形して筋力が低下している」場合、加齢という痛みの原因がわかったとしてもそれを取り除くことはできません。

 

 

更に、例えば下の図にある肩こりの原因分類のように、複数の原因が絡み合って痛みが出てくることもあります。

 

 

つまり治療者は痛みの原因について、患者さんが考えるよりもより複雑に考えていて、原因がわかったとしても瞬時に痛みを取り除くことが出来ないと考えているのです。

 

 

治療者としての私の経験では、下の痛みスケールの患者さんのように、治療の初めのうちには、痛みの原因がよく分らなくても、施術を重ねていくうちに複数の原因がき彫りになってきて、それらを調整することで効果があらわれることがよくあります。

 

 

 

この場合、1つの原因にこだわるというよりは複数の原因の関係性を考えながら施術しますのが、その事を患者さんに説明するのは非常に難しくなってしまいます。

 

 

「痛みの原因」について納得(理解)しにくい理由

 

 

 

 

これまで述べてきたとおり、「痛みの原因」の捉え方にはギャップがあります。

 

 

患者さんは原因がわかればすぐに治ると考える。

(だから単純な痛みの原因にこだわる)

 

 

治療者は原因がわかっても簡単には治らないと考える。

(だから単純な痛みの原因には患者さんほどこだわらない)

 

 

つまり治療者は複数ある原因が複雑になっているために、患者さんが期待するほど単純には表現できません。

 

 

患者さんは単純に知りたい、でも治療者は単純に説明できない。

 

 

患者さんが治療者の説明に対して納得(理解)できない理由はここにあるでしょう。

 

 

患者さんが納得するためには

 

あなたが治療者からの説明を聞く中で、少しでもわからないと思ったことはどんな些細なことでも質問してください。

 

 

 

もし治療者があなたの質問に丁寧に答えてくれないのであれば、あなたはその治療者をあきらめた方が良いでしょう。

 

 

あなたの質問に対して、完全に答えられない治療者は本当の原因を知らないか、患者さん自身が納得することに興味がないと考えられるからです。

 

 

あなた自身の疑問は、自分が納得できるまで治療者と会話を深めることで少しずつ解決していくでしょう。そうなることで、自然と治療者の考え方が理解できる(納得できる)ようになってきます。

 

 

 

 

つまり、原因がわからないことの一番の理由はコミュニケーション不足と考えられます。

 

 

コミュニケーションをしっかりととることができれば、痛みの原因について納得(理解)ができます。それによって治療者がなぜその治療を行うのかも理解できて、治療が前に進むでしょう。あなたが納得して受ける治療は必ず効果があらわれます。

 

 

 

遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。

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おわりに

 

 

 

 

大阪市の平野区、生野区界隈で、原因がわからない痛みにお困りの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。

 

 

筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法をに応用していています。

 

 

執筆担当は小川でした。

経歴、プロフィール

http://www.korikori.com/staff/

 

 

当院はコロナウイルス感染に対応中です。「3つの密」に対する対策をしっかりと行っています。

 

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小川 貴司(おがわ たかし)

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