股関節の痛みの施術【筋膜リリース ストレッチ 】

 

 

 

はじめに

 

小川鍼灸整骨院のブログです。今回は股関節の抜けそうな、またはムズムズするような痛み(6ヵ月前から)が4回の筋膜リリースストレッチの施術で改善した事例を報告します。

 

 

 

患者さんについて

 

Cさん: 35歳 男性 職業 会社事務員

 

 

 

初めて股関節の痛みを感じたのは6ヵ月前から。この痛みがなぜ出てくるのか、Cさんは悩んでいたとのことです。ここ数週間で痛みが変わってきた上にもうすぐ出張と言うことで、これはマズいと考えて当院に来院されました。その出張は非常に大事な出張だからです。

 

 

施術と結果

 

 

施術は、4回の筋膜リリースストレッチでした。

 

 

1回目の施術後の痛みは、10から9で大きく変化はありませんでした。

 

 

2回目の施術の後の調子を、3回目の施術前に伺ったところ、痛みは7まで下がりました。7とした理由をCさんは、

 

 

以前は股関節を思い切り動かして「パキッ」と音を鳴らさないと気持ち悪かった感覚の頻度が少なくなってきたからと話しました。

 

 

3回目の施術後の調子を4回目の施術前に伺ったところ、痛みは5まで下がっていました。その理由についてCさんは、股関節の痛みが生活に全く支障がなくなってきたけど、やっぱり気になるからと述べました。

 

 

 

 

最終的に痛みは10から5に下がり、私が目指す3にはならなかったのですが、Cさん自身は出張には十分に行けそうということで施術は一旦終了としました。

 

 

 

 

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なぜよくなったのか?

 

 

このことを考えるために、まず、初診時のBさんの症状をみてみましょう。以下の表の通りでした。

 

 

初診時のCさんは、股関節が外れそうな感覚から股関節が悪いと考えていました。もし、股関節に異常があれば、動かしたときや動き始めに股関節の痛みがあるはずですが、それはありませんでした。

 

 

よって、Cさんの股関節自体に原因はないと考えました。

 

 

股関節に原因がなくとも痛みを感じることはよくあります。

 

 

股関節の痛みは特に、腰痛の関連痛として痛みを感じることがあるのです。今回のCさんの痛みもそのように解釈しました。Cさんには過去に腰痛の経験があったからです。

 

 

腰椎は上から5つ並んでおり、一番上から4つめの骨の間から出てくる神経は股関節から太ももの前面に走っています。これらの神経がなんらかの理由で刺激を受けると、股関節から太もも周りの感覚の異常を感じることがあります。

 

 

今回はそう仮説を立てて、腰から股関節の筋膜リリースストレッチを行いました。

 

 

この部分には大腿神経・大腿外側皮神経という神経が比較的浅いところを走っています。だから筋膜の癒着や結合組織の可動性の低下などで容易に刺激を受けると考えられます。

 

 

この部分の筋膜リリースストレッチは、痛みや違和感のために緊張した股関節・太もも周囲の筋肉を緩め、また緊張のために癒着した筋肉周囲の結合組織の可動性を高めてくれます。

 

今回は、上記の施術がCさんの痛みを小さくしてくれたのだと考えられます。

 

 

そして何より、Cさん自身がどのように解釈して良いのか分らなかった痛みについて私は上記のようなひとつの解釈を与えました。このことも、よかったのだと思います。

 

 

まじめなCさんは股関節の痛みをもったまま出張に出かけて、先方に迷惑をかけてはいけないと考えていたのでしょう。上記の原因をCさんに説明することでCさんは自分の股関節の状態を把握することができて不安も小さくなったのだと考えられます。

 

 

当院では、患者さんが納得出来る痛みの原因を、カウンセリングを通してしっかりと説明させてもらっています。

 

 

 

 

 

遠方で来院できない方は、リモートカウンセリングも行なっています。痛みの経緯や痛みの具合からどのような対処法が必要かについてアドバイス致します。但し、診断行為は行えませんのでご了承下さい。ご希望の方はメールにてご予約ください。

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おわりに

 

 

 

 

大阪市の平野区、生野区界隈で、股関節の痛みにお困りの方はどうぞ小川鍼灸整骨院にご相談ください。

 

 

筋膜リリース・整体と同時に認知行動療法をに応用していています。

 

 

執筆担当は小川でした。

経歴、プロフィール

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当院はコロナウイルス感染に対応中です。「3つの密」に対する対策をしっかりと行っています。

 

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※内容につきましては、プライバシーに配慮して、話しの構造が変わらない程度に性別や年齢、職業、具体的な社会的背景などを加工しています。

 

参考文献

 

 

安井 重男 他):右大腿前外側の異常感覚により端座位保持困難であった腰椎椎間板症患者の一症例.関西理学療法,7 巻 p. 131-138,2007. 

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jkpt/7/0/7_0_131/_pdf/-char/ja

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小川 貴司(おがわ たかし)

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