69.家族の痛みにどう向き合う?~患者さんとの会話から~

患者さんから相談を受けました。
「妻が膝が痛いって私に訴えるのです。でも、

仕事も行ってるし。そんなに痛いんだったら

病院へ行けばいいのに・・・。でも、前に行

っても異常がなかったらしいのです。医者に

診てもらっても異常がない。でも痛いという。

私には妻の痛みがわからないのでどうしてあ

げればいいのかわかりません。(どうすれば

いいの?)」
50代男性のKさんは、ご自身の腰の治療の最

中に、困ったようにお話しされました。
僕は治療者としてこの問いかけに次のように

答えました。

 

「人の痛みって主観なので、感じ方が個人によ

って違うのです。建築現場で作業していて生傷

が絶えない人と、怪我なんて全くしたことがな

い芸術家の人では、同じ切り傷を負ったとして

もその感じ方は違います。例えば建築作業員の

人は、その程度の怪我は日常茶飯事なのでいち

いち気にしないかもしれません。また、放って

おいても治る事を知っていれば問題として取り

上げることはないでしょう。

 

しかし、怪我の経験がない芸術家はどうでしょ

うか?この傷はどうなってしまうの?こんなに

血が出て大丈夫?このまま死んでしまうんじゃ

ないの?など豊富な想像力を働かせて不安にな

るかもしれません。同じ傷でもその人置かれて

いる環境や状況、感受性によって感じ方が違う

のは当然のことなんですね。奥様は病院で診て

もらって問題ないとされたのであれば、奥様が

主観的に気になっているという可能性はありま

すね。でも、奥様にとってはそれは痛みそのも

のです。だから、その痛みを否定することは良

くないことだと思います。むしろ、難しいこと

ではありますが、受け入れ、認めてあげれば、

痛みは小さくなると考えられます。少なくとも、

Kさんが奥様の痛みを認めない、もしくは否定

的な態度をとったとすれば、奥様は自分の痛み

をわかってもらうためによりアピールする必要

が生まれますので、奥様の痛みは大きくなる可

能性があるのではないでしょうか?」
Kさんはうんうん、と頷きながらこの話を聞いて

下さったのですが・・・・。たぶん、あまり伝わ

っていないご様子。
そりゃそうですよね、自分も腰が痛いんだもん。
理屈は簡単。だけど難しいこの問題。
さあ、理屈を踏まえてどのように奥様に向き合

えばよいのでしょうか(笑)。
僕は治療者としては上記のような基本スタンス

を貫きたいと思います。
最後に一言!
でも、自分の家族には難しいんですよね!これ

がこの話のオチです(笑)

DSCF6775
写真はチンパンジーの足と手です。適当な画像

が見つからなかったので・・・・。

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