7.私がかかわった患者さんの事例(その②)

2015年6月のブログです。ホームページ移設

のためにここに移動しました。

 

初診時のAさんに対して私は、警戒心が強く

神経質な人だなという印象を受けました。

 

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交通事故が原因で痛みが長引いているという

ことですので、私は何らかの感情が症状と

関連している可能性があることを想定して話を

伺うことにしました。そして話された内容が

上記のようなことでした。

 

 

彼女の警戒心は多分、これまで受療してきた

主治医(整形外科医)、一軒目の鍼灸整骨院、

二件目の鍼灸整骨院での受療の結果として引き

起こされたものでしょう。

 

 

診察を進める会話の中でたどり着いたのは

やはりグリグリと触れることができる頚の腫瘤

でした。Aさんは、自分が痛みを感じる部位に

存在するグリグリがどうしても気になって仕方

がなかったようです。

 

 

例えばそれは、このグリグリが消えないこと

には自分の症状はなくならないのではないか?

とか、このグリグリはもっと大きくなってくる

のではないか?とか、もしかしたら強い刺激の

鍼をしたためにこのグリグリができてしまった

のではないか?というものでした。

 

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この話を聞いた私は、Aさんがこのように考え

ること自体が彼女の苦しみの一部となってい

るとらえました。この苦しみは、交通事故に

よる外傷で始まった純粋な頚と腰の痛みに加え

てそれ以後の複数の治療者に対する感情が絡み

合って生じていると解釈したのです。

 

 

記述が漏れていましたが、彼女の加害者との

補償交渉も自分が納得できるように進んでい

ませんでした。このこともまた苦しみを大き

くさせる要因であると考えられます。

 

 

初診時の診察の中で私は、その腫瘤について

リンパ節であると説明しました。それから

このグリグリについて、彼女にとって症状を

解消するために建設的と思われた解釈を提示

しました。

 

 

それは、「もしかしたらそのグリグリは

元からあるものであったかもしれません。

ただ、交通事故の痛みが頚に表れてその

痛みを気にするあまりにその部分を触る

ようになり、(つまり意識するようになり)

ちょうど痛みを感じる部分にグリグリを

触れることができたのでそれが症状の根源

であると意味づけしたのではないでしょう

か?」というものです。

 

 

彼女はこの説明にうまく反応してくれました。

うまく反応するというのは、「なるほど!

そうかもね」と受け入れの態度を示すこと

です。

 

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私は、彼女には話したいエピソードがたくさん

あることをすぐに理解できました。しかし

初診時にすべてを伺うことはできないことを

伝え、治療を継続していく中でいろいろお話を

聞かしてほしいという旨を伝えました。

そしてとりあえず今の痛みを楽にするための

治療を行うことにしました。

 

興味深いことに

彼女は、前の鍼灸整骨院では強い刺激の鍼治療

を受けていたにもかかわらず鍼治療が苦手

だったのです。

このことから私は、彼女が治療者に対しては

比較的従順な態度で接する患者さんである

ことを悟りました。なるほど、私の説明に

対して受入れの態度を示してくれるはずです。

 

 

治療方法はAさんがどのような治療を希望に

合わせるように決定しました。低周波治療と

その後の徒手療法です。徒手療法はやはり

緊張している筋肉を緩めるために行う旨を

伝えました。

 

もちろん強刺激ではなく、Aさんの緊張が

ほぐれる程度の強さです。

 

 

(つづく)

 

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