55.「ふに落ちない」ことが問題となっている腰痛患者さんの例②

2015年8月のブログです。ホームページ移設

のためにここに移動しました。

 

 

腰痛で通院中のJさん。

 

 

Jさんには治療者である私が考える腰痛の原因を

説明して納得頂けたつもりでしたが実は納得され

ていませんでした。

(詳細はNo.54をご参照ください)

 

私はJさんにズバリ質問しました。

 

 

「Jさんの問題は腰の痛みですか?それとも痛み

の原因がわからないことですか?」

 

するとJさんは、

 

 

「この程度の痛みは我慢できる。でも、痛みの

原因がわからないことに納得がいかない。問題は

原因がわからないことかなあ」

 

と答えました。

 

私はこれまでの治療経験の中でJさんのような

患者さんが多く存在していることを知っていま

した。

 

 

ただ、Jさんほど「原因がわからないことが問題

である」と明言する方には珍しいです。

 

 

ほとんどの方はほぼ無意識にそのような状況に

陥っています。

 

Jさんは非常に真面目な性格です。小さな工場の

職人として真面目に長年勤務しました。

 

 

曲がったことはきらいです。つまり、非常に

真面目な性格なのです。

 

Jさんは、自分の背中の痛みには必ず原因があり、

その原因がわかれば対処の方法が明確になり、

最終的には痛みから解放されるとお考えのよう

です。

 

こうも言っていました。

 

 

「調子が悪い車をそのまま乗り続けることはない

でしょ?原因をしっかりと見つけて悪いところ

修理しないと、いつ動かなくなるかわからない

でしょ。」

 

とにかく私たちは痛いとか、調子が悪いとかの

症状があれば、その症状は何かの「結果」である

と考えます。

 

そして「結果」があるということは「原因」が

必ずあるはずと考えるのです。

 

その原因とは何か?

 

Jさんの真面目な性格は痛みの原因が何であるのか

を追求せずにはいられないのでしょう。

 

 

 

だから原因がわからないこと自体が問題となって

いたのです。

 

原因がわからないとまたいつ痛みが襲ってくる

かわからない。

 

次にやってくる痛みを阻止するために痛みの原因

を解明しておく必要があるのです。

 

痛みの原因がわからないということは痛みがある

ことと同じぐらい辛いということなのでしょう。

 

Jさんのように痛み自体はそんなに辛くはない

けれども原因がわからないことで不安の渦に巻き

込まれてしまい、痛みがあることと同じぐらいの

辛さを感じている人は少なくないと思われます。

 

悩む人

 

(おわり)

 

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