49.痛みの治療が効果をあげるとき ~私の経験②~

2015年8月のブログです。ホームページ移設

のためにここに移動しました。

 

Kさんはなぜ突然に腎臓の位置を質問したの

でしょう?

 

私の結論は、

 

「Kさんは突然主治医から言い渡された腎臓の

病気を自分の中で具体的なものとしたいために、

その第一歩として腎臓の位置を知ろうとした」

 

 

ということです。

 

ただし、上記のことはKさんが明らかに意識した

ものではないと思います。

 

Kさんはいつもの通りの検査をした際に、症状も

ないのにいきなり尿に血が混じっているという

宣告を受けました。

 

 

これまで全く問題を感じなかったところに問題が

生じたのです。

 

 

Kさんにとっては突然の混乱です。

 

主治医にしてみれば尿潜血をもつ患者さんはよく

経験することかもしれませんがKさんにその意味

は全く分かりません。

 

 

主治医は尿に血が混じっていることの意味を

Kさんに説明しませませんでした。

 

Kさんは自分の体を検査してもらいながら、その

結果がどのようなものであるのかが全く分からな

かったのです。

 

 

それに加えて、病気の場所となる腎臓の位置

すらわからないのです。
体の中に大学病院で診てもらわなければいけない

ほどの異常があると指摘を受けながらも何も

わからない・・・。

 

 

こんなに不安なことはあるでしょうか?

 

控えめなKさんはきっと、忙しくしている主治医

 

 

「私がわかるようにもっと詳しく説明して

ください!」とは言えなかったのでしょう。

 

 

Kさんは決して自己主張しない人ではありません。

以前Kさんが道端で、車にはね飛ばされた水を

かぶった時のエピソードを憤慨しながら話して

いたことを私は覚えていますが、その時の口調は

Kさんの内側にある自己を私に強く感じさせる

ものでした。

 

 
Kさんは社会に調和的な方なので自分の体を診て

くださる立派な先生には自己をさらけ出すことは

ないのです。

 

 

しかしその態度は表面的なものであり、その奥

には自分に何が起こっているのかを知りたい

という欲求があるのでしょう。

 

 
Kさんは無意識にもその欲求を満たすために、

少しでも多くの情報を集めようとまずはその

第一歩として病気の位置を私に質問したのだと

思います。
そしてKさんは私に質問を行い回答を得ました。

その回答はKさんにとって「ストン」と入って

くるものだったのだと思います。

 

病気の位置が腰の奥であること、腎臓がおしっこ

をつくる臓器であること、おしっこをつくる過程

に問題があるから血液がおしっこに混じること、

などが大まかに理解できたのでしょう。

 

 

ここで病気のイメージが創り上げられたと思われます。
そして何より「ストン」と入ってきた

(納得できた)大きな理由の一つには、以前にも

尿に血液が混じっていたことを思い出したこと

です。その時の検査の結果は「問題なし」でした。
Kさんはきっと、私との会話の中でこれまで

まったくわからなかった腎臓の問題を具体的

にイメージすることができるようになり、

さらに過去に経験したことがある腎臓の問題と

同じようにイメージすることができたので

しょう。
そのイメージは過去の腎臓の問題が結果として

異状なしとなったように、今回の問題もその

ようなものであろうというイメージです。
もしかしたらこの尿潜血は腎臓がんかも

しれません。その可能性はあります。しかし、

現段階ではそれは分かりません。

 

 

だから現段階は悲観するべき段階でもないのです。
それならば現段階では過去の良いイメージを

ひな形にした現在のポジティブなイメージの

なかに自分を置く方が良いのではないで

しょうか?
このポジティブなイメージは自分のなかで

「ストン」とふに落ちる経験を通さないと

なかなか得られるものではないのです。
前回もどこかで書きましたが、ポジティブな

イメージは自分から、主体的に創り上げられた

ものでないと現実味がないものです。

 

 

単に説明されただけでは自分の中に「ストン」

とふに落ちないものです。

 

ふに落ちるためには、自分が納得できる必要が

あります。その納得は自分の過去の経験と照らし

合わせた時に得られる整合性からくることが

多いようです。

 

それはあたかも、占い師に

 

「あなた、過去に○○なことがありましたね、」

 

と言われて、過去の記憶の中から占い師の指摘

の内容にぴったり当てはまる出来事を探していく

作業に近いものかもしれません。

 

この作業の結果、占い師の言っていることに信

憑性を感じ、その信憑性の延長線上に未来の予測

を信用することになるのでしょう。

 

「この占い師の言っていることは当たってる!

だからこの占い師の予測は間違っていないだろう」

というように。
このことはポジティブな方向に利用されるので

あれば悪いことではないと思います。
ポジティブなイメージを創り上げるためには

「ストン」とふに落ちるて自分が納得できること

が重要なのですね。

 

 

占いでも治療でも同じことだと思います。
そういえば、西洋医学の普及していない地域では

シャーマン的立場の人が病気の治療から占い的な

行為、相談のうけおい、祭事の執り行い役などを

担っていますね。

 

 

これは治療行為がそもそも、「ストン」とふに

落ちる必要があることに関係しているからでは

ないでしょうか?
治療家で人文社会科学に興味を持つ私はそんな

風に思います。

 

次回は、何について書きましょうか?

やはり事例を中心に書く方が良いですね。

ちょっと考えます。お盆休みですしね(笑)。

 

(つづく)
蓮の花

 

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