48.痛みの治療が効果をあげるとき ~私の経験~

2015年8月のブログです。ホームページ移設

のためにここに移動しました。

 

「痛みの治療が効果をあげるとき」と、今回は

表題を変化させました。

 

 

 

私は前回までは「机の上に棒を立てる」という

作業を通してわかりやすく説明したつもりでした

が、むずかしくなってしまいましたね。

ごめんなさい(笑)。

 

 

 

言いたいことの重要な部分は、痛みの治療が

効果をあげるときには患者さん自身が治療の

理論や治療そのものに「ストン」とふに落ちて

納得できていることです。

 

 

 

この重要さを示すために私とある患者さんとの

やり取りを提示したいと思います。

 

 

 

その患者さんは、自分の疑問が「ストン」とふに

落ちたために、不安が解消したのです。

 

 

 

不安が解消したということなので、痛みが解消

したということでではないのですが、痛みと

不安は同居するものなので参考になると思います。

 

 

不安がなくなった時に痛みがなくなることが多く

見受けられるからです。

 

 

 

それでは事例を紹介します。

 

 

 

鍼治療にいらっしゃった79歳女性のKさんです。

Kさんは控えめな古き良き時代の日本人という

印象を受けるご婦人です。13年前に旦那様を

亡くされています。

 

 

私は旦那様の治療にも携わっていたことから、

旦那様のお話は治療中にもよく出てきます。

 

 

 

Kさんはある日の治療の中で私に次のように

質問しました。

 

 

 

「先生、腎臓ってどこにありますのん?」

 

 

 

私は唐突の質問だったのでKさんの質問の意図が

わかりませんでした。とりあえず腰の位置である

ことを伝えました。

 

 

そして、「それがどうかしましたか?」と聞き

返しました。

 

 

Kさんは次のように答えました。

 

 

「あのね、昨日○○先生のところで血液検査をした

時におしっこに血が混じっているから大学病院で

検査してもらうように言われたんです。それで

検査に行くことになったのですが、先生は私には

詳しいことを教えてくれないの。娘には言った

みたいだけど・・でね、腎臓が悪いということ

だけはわかったんだけど、私何も感じないし腎臓

自体がどこにあるのかもわからんし・・・だから

今日は先生(私)に腎臓の場所がどこか聞こうと

思って(笑)」

 

 

 

私は次のように続けました。

 

 

 

「Kさん、腎臓はおしっこをつくる臓器です。

体中の血液が腎臓にあつまり、血液は腎臓で濾過

されます。濾過されて体に必要なものは余分な

水分とともにおしっことして膀胱にたくわえられ

るのです。だから血液に血が混じるということは、

濾過する部分がなんらかの異常があるのか、膀胱

になにかあるのかということでしょうね。

でもKさんの場合は腎臓に何かあるということで

しょうか。」

 

 

 

Kさんは「なるほど、そういうことなんですね、

そういえば昔におしっこに血が混じっているとか

言われたことがある・・・。先生に聞いてみて

よかったわ。今日は先生に聞かなくっちゃと思っ

ていたんです。先生はいつも分かりやすく説明

してくれるから助かります。病院の先生は詳しい

ことを教えてくれないもの。パソコンばっかり見

て私の方は見てくれない」

 

 

 

と非常に喜んでくれました。あたかももう、治っ

てしまったかのように。

 

 

 

この事例、普通の会話といえば普通の会話です。

治療場面ではよくあり得る光景です。

 

 

しかし、重要なのは説明を受けるだけであたかも

治ったかのように反応したKさんを想像すること

です。特に腎臓の位置を最初に質問したのはなぜ

でしょうか?

 

 

 

腎臓の位置を質問した理由として私が導き出した

結論は次の通りです。

 

おばさんの背中

 

(つづく)

小川鍼灸整骨院

南巽リハビリデイサービス たすく

アクセス

小川鍼灸整骨院

〒547-0001 大阪市平野区加美北1丁目1-11
【アクセス】大阪市営地下鉄千日前線 南巽駅から徒歩1分