46.痛みへの意味付けを利用する治療 ②

2015年8月のブログです。ホームページ移設

のためにここに移動しました。

 

 

患者さんの腰痛の解釈について、これまで私は

次のようにお話しました。

 

「人は自分のまわりのモノや出来事を正確に

認知することはできない。また正確に認知でき

ていなくても問題にならないことが多い。

同じく腰痛についても正確に認知・認識・解釈

できなくとも問題にならないことが多い。

だから腰痛についての解釈はいろいろありえる。

患者は自分が納得できる解釈を選べばよい。」

 
自分が納得できる解釈とは、アドバイスする側の

意見が自分のなかにストンと入ってくる解釈で

あり、その「ストン」と入ってくることが非常に

重要なのです。

 
自分にストンと入ってくる解釈を選べば

いいって?ホント?

 

 

それじゃあ占いと同じやん?

 

 

腰痛ってそんなに簡単なものなの?

 

 

もっと専門的なものなんじゃないの?

 

 

もし間違っていたらどうなるの?

 

 

もっと痛くなるんじゃないの?悪くなるんじゃ

ないの?

 
いえいえ、そんなことはないと思いますよ。

 
どの解釈を選んだとしても絶対治るという保証は

ないのですから。

 
どの先生の治療もよく効いたり効かなかったり

するのですから。

 
そもそも、腰痛の治療方法は民間療法から医学的

な手術まで様々ありますが、もしどれか一つが

絶対的に正しいのならばその他の治療はなく

なってもいいのではないでしょうか?

 
現状はそうではありませんね。

 
いろいろな治療が多くの患者に施され、そして

それぞれの治療は絶対に効くということではなさ

そうですが絶対に効かないということでもなさ

そうです。

 
だから、腰痛治療において、絶対的に正しいと

される一つの方法はないと言い切っていいで

しょう。

 

 

 

ここをもう少し丁寧に説明する必要がありますね。

 
私たちが外界を認知する時に正確に現象を認知

できないというのは、対象となるものの一側面

を捉えているからなのです。

 
リンゴについての認知をしてみましょう。

 

「リンゴは生き物」、

「リンゴは植物」、

「リンゴは木にできる」、

「リンゴは食べ物」、

「リンゴは果物」、

「リンゴは赤い」、

「リンゴはまるい」、

「りんごは・・・」

 

これらはリンゴについての事実を述べたものです

がどれも嘘ではありませんね。

 

 

それぞれはリンゴの一側面を捉えているのです

から。

 
リンゴなら話は比較的簡単なのです。

 

 

なぜならリンゴは物体であり古くから知られて

いるものなので若干の例外(青りんご・小さな

リンゴなど)もありますが誰が見てもリンゴ

だからです。

 
しかし、痛みは感覚なのです。感覚ですから物体

ではありません。

 

 

感覚に対して名前が付けられているだけなので

リンゴという名前に対して誰もが同じものを想像

できることとは違って、痛みと言ってしまった時

に痛みの中身に対してみんな同じように想像する

ことはできません。

 

 

みんな違います。

 

患者さんの一人ひとりの痛みが違うということは

分かりやすいのですが、複雑なのは、治療者一人

ひとりが捉える腰痛それ自体も違うということ

です。

 

これは厄介ですよ!(笑)

 

「同じ種類の治療者は同じ理論を勉強している

ので考え方はみんな同じ」

 

 

と思われがちですが、全くそうではありません。

 

例えば医師は現代医学という科学的で客観的な

理論を身に付けていますが、治療を行う際には

理論だけを用いているのではなく経験もふんだん

に用いているので同じ医師でも治療時の考え方は

違ってきます。

 

科学的で客観的とされる理論を身に付けた医師で

すらそうです。

 
理論が比較的ユルイとされるそれ以外の治療者の

考えはたとえ同じ治療理論を用いる治療者で

あったとしても全員全く違う考えをもっていると

言い切ってもいいでしょう。

 
だからややこしい。

 

「痛み」は感覚であり、リンゴのように物体では

ないので目に見えないし触れて確認することも

できない。

 
患者が訴える痛みはその意味で千差万別である。

これは仕方がない。

 
この千差万別の痛みを治療者が治療する。

 
しかし、それを治療する治療者が考える「痛み」

もまた治療者によって異なる。

 
このことが「痛み問題を解決する」という目的

達成を困難にしているのです!

 

患者さんがもってる痛み自体が千差万別なのに

治療者が考える痛みもまた千差万別ってこと

なのです。

 

 

 

わかりやすくたとえ話をしましょう!

 
例えると、机の上に細長い棒を立てるという目的

を持ったとします。

 
目的を達成には少なくとも机の状態と棒の状態が

関係します。

 

 

最も簡単な状況は水平な硬い机の上に、底が水平

で硬い棒を立てることでしょう。

 
しかし、机の上がふわふわで柔らかく、また棒の

底面も硬くなく柔らかいとなった場合、この棒は

どのように目的を達成することができるでしょう?

 

今日はここまで!
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回り道ばかりで申し訳ありません。

もう少し話を続けて「ストン」とふに落ちる

話につなげたいと思います。

(つづく)

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