45.痛みへの意味付けを利用する治療

2015年8月のブログです。ホームページ移設

のためにここに移動しました。

 

 

 

前回は、人はいつでも自分が接するものや

出来事について正しく認知していない

可能性があることを指摘しました。

 

 

体や健康問題についての認識についても同じ

ことが言えるのではないでしょうか?

 

 

体に関する解釈の仕方はさまざまです。

腰が痛いと訴える患者さんに対して、

 

 

カイロプラクターは、「うーん、腰に痛みが出て

いるがこの痛みは頸椎のゆがみが原因だ。頸椎の

ゆがみをスラスト(整体のようなもの)して矯正

してあげれば、生体エネルギーの流れが改善され

て腰痛はなくなる・・・」というかもしれません。

 

 

整体師は、「背骨と筋肉のバランスが悪い。

特に脊柱近くの筋肉が緊張して骨盤を引っ張っ

てゆがみが生じている。この筋肉を柔らかく

して骨盤のゆがみを矯正すれば腰痛は

なくなる・・・」というかもしれません。

 

 

鍼灸師は、「膀胱と関係するツボに異常がみら

れる。気が多すぎるのだろう。鍼をして多すぎ

る気を開放して気の流れを整える必要がある。

うまくいけば腰痛はなくなるだろう」という

かもしれません。

 

 

足つぼマッサージ師は「腰に関係するツボに

しこりがあって、ここを押さえると痛みがある

でしょ、これは腰が悪いということを表して

いるのです」というかもしれません。

 

 

腰痛を持病としてもつ隣りの親切なおじさんは、

「その腰痛はしびれがないからヘルニアでは

ないな、わしがヘルニアになる前と同じ状態じゃ。

重たいものを持ちすぎるとそうなるから注意が

必要じゃ」というかもしれません。

 

 

もしあなたが非常に忙しく働きづめであったと

して、そのことを知っている近親者は「最近休む

間もなく働いていて腰への負担が大きくなったの

でしょう。少し休んだ方がいいんじゃないの」

というかもしれません。

 

 

もしあなたがなまくらものであったとして、その

ことを嘆いている近親者は「横になってばかり

いるから腰が痛くなるのよ、運動不足よ」とい

うかもしれません。

 

 

もしあなたが太っていたらあなたの母親は

「太りすぎよ」というかもしれません。

 

 

もしあなたがやせていたらスポーツジムの

トレーナーは「筋肉が足りない」というかも

しれません。

 

 

あなたのおじいちゃんは、「雨のせいだ、もう

すぐ雨が降るよ、わしも痛くなってきたもの」

というかもしれません。

 

 

栄養を気にするあなたのお母さんは

「カルシウムが足りなんじゃない?」

というかもしれません。

 

 

と、言い出せばきりがないんですけども、

腰痛に対する解釈は様々です。

 

 

上記のアドヴァイスをする人たちはそれぞれの

視点から腰痛を捉えています。そして腰痛を解釈

しています。

 

 

 

これらの解釈はそれぞれの視点に従えば正しい

かどうかは別として、間違っていると証明する

ことはできません。

 

 

つまり、何が正しいかと決めることはできない

ので何が間違っているということもできない。

そうなれば、腰痛患者さんに行うべき治療はおの

ずと決まってくるのではないでしょうか?

 

 

私は、次のように考えます。 患者さんが自分の

腰痛について説明を受けた際に、

 

 

「そうだったんだ!自分の腰痛はそのために

起こっていたんだ!」

 

 

と納得できることが重要であると。

 

 

たぶん、その納得の過程では、アドバイスをする

側の言葉が受ける側の背景や文脈にぴたっと当て

はまるという現象が起きているのではないでしょ

うか?

 

 

それは例えば、自分が忙しくしていて疲れを感じ

ている時に頸椎のズレによるエネルギーバランス

の乱れを腰痛の原因として指摘されるよりは、

立ちっぱなしが腰に負担をかけていると指摘され

る方が忙しい自分の文脈にフィットしていて受け

入れやすいということです。

 

 

「頸椎のズレによるエネルギーバランスの乱れ」

のような治療者の理論を受け入れる患者さんも

いますが、治療者の権力によって同意させられ

た場合ではないでしょうか?

 

 

もしくは患者さん自身が昔の軍医のような権威的

で治療者の言うことに異論を許さないタイプの

治療者に特別な頼もしさを感じる場合かもしれ

ません。

 

 

患者さんが自分から、または内側から納得する際

には、必ず自分の文脈に合っている説明がなされ

ているのだと思います。 それは例えば、占い師に

占ってもらって自分がまだ話していないような

ことまで当てはまるような・・・。

 

 

そのようなときは、それはつまりアドバイスする

側の意見が自分のなかにストンと入ってくるので

しょうね。

 

 

この「ストン」が実はむちゃむちゃ大事なん

ですね。 ではこの「ストン」を生み出すために

は何が必要か?

 

%e3%81%82%e3%81%bf%e3%81%a0%e3%81%8f%e3%81%98

 

 

(つづく)

 

小川鍼灸整骨院

南巽リハビリデイサービス たすく

アクセス

小川鍼灸整骨院

〒547-0001 大阪市平野区加美北1丁目1-11
【アクセス】大阪市営地下鉄千日前線 南巽駅から徒歩1分