2015年6月のブログ記事です。ホームページ
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ここからは、不定愁訴と名付けられる患者
さんがどのように症状を経験しているのかを
考えていきたいと思います。
それらの症状はお医者さんには理解されない
ものです。
なぜそうなのかもお話したいと思います。
強調しておきたいのは、お医者さんに理解でき
ない症状とは、検査をしても異常がみられない
症状であり、現代医学(西洋医学)からは理解
できない患者さんの症状のことです。
つまり、「痛みの原因がわからない!」という
ことは、「現代医学的な観点から痛みの原因
を突き止めることができない」というように
置き換えることができると思います。
そもそも、人が感じる体の異常(症状)と
は、単純に「肉体に生じる異常」ではありま
せん。だから、現代医学だけで患者さんの
症状を理解しようとすること自体に限界が
あるのです。
よく「現代医学の限界」が話題になります。
しかしそのほとんどは、例えば現代医学が
エイズウイルスを死滅させることがまだでき
ないというような、技術的な限界についての
ことです。もっと根本的な「現代医学の限界」
とは、現代医学が患者さんの症状を現代医学
だけで理解しようとする態度にあると私は思
います。
どんなに医学が発達しても、この態度が強く
保たれる間は、原因がわからない痛みはなく
ならないでしょう。
例えば骨折では、「肉体に生じる異常」にとも
なう骨折部分の痛みが生じます。この異常につ
いては現代医学的に解釈可能であり、説明をつ
けることができます。レントゲン写真で骨折像
が確認できるのですから。
しかし骨折をした人には、「肉体に生じる異常」
に加えて、様々な感情も一緒に生じます。この
感情(とりあえず「感情」と表記します)が、
人が感じる体の異常を複雑にしており、現代
医学的には解釈できない様々な症状を引き起こ
すといえるでしょう。
現代医学がこの、患者さんの感情の存在を無視
するのであれば現代医学に治せない病気がある
ことは当然となります。
言い換えると、現代医学が「痛みの原因がわか
らない!」患者さんを生産し続けることになる
といえるでしょう。
(つづく)
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