37.腰痛が意味づけによって創られる④

2015年7月のブログです。ホームページ移設

のためにここに移動しました

 

 

腰痛治療のひとつの方向性として、腰痛に

ポジティブなイメージや意味付けを行って腰痛

を回避できる可能性はあると思います。

 

 

 

腰痛の回避とは、腰痛が苦痛ではなくなるという

ことで全く痛みがなくなるということではありま

せん。

 

 

 

痛みがあるとしてもこれまで感じてきた苦痛が

なくなるというか・・・、

 

十分我慢できる程度になるというか・・・、

 

痛みがコントロールできるようになっている

気がするというか・・・、

 

痛みが気にならなくなったというか・・・、

 

 

そんな感じです。

 

 

これは臨床家としてこれまで多くの患者さんを

治療してきたなかで強く感じることです。

 

 

 

それでは「ポジティブなイメージや意味付けに

よって腰痛が軽減する!」ということを前提と

してそれを理論的に説明していこうと思います。

 

 

 

「ポジティブなイメージや意味付けによって

腰痛がする!」ということは裏を返せば

「ネガティブなイメージは腰痛を悪化させる」

ということです。

 

 

 

まずはネガティブなイメージが腰痛を悪化させ

る可能性について既存の理論的視点から説明し

ていこうと思います。

 

 

 

今回利用するのは精神科医アーロン・ベックに

よる認知療法の視点です。

 

 

 

ベックは、うつっぽくなってしまう人は自分でも

意識しないうちに(自動的に)主観的でネガティ

ブな思考に陥っている可能性があり、その思考は

自分を傷つけてしまう方向に進む可能性があると

しています。

 

 

 

次のように書かれています。

 

 

「(患者の)心理的問題は、必ずしも不可思議

で計り知れない力によって生み出されたもので

はなく、誤った学習、不十分な情報や不正確な

情報に基づく誤った推測、想像と現実の区別の

不適切さなど、ありふれた過程を経て生じた

可能性がある。しかも、その考えは、誤った前提

から引き出されているために、非現実的である

可能性がある。その行動は、不合理な態度に

基づいているために、自己敗北的である可能性

がある。」p12

 

 

 

そしてそのネガティブな思考は

 

「自己関連付け」、

 

「分極化した考え」、

 

「選択的抽出」、

 

「恣意的推論」、

 

「過度の一般化」

 

などの特徴的な過程を経て生じるとしています。

 

 

実はこの認知の過程は、私が治療者として腰痛

患者さんと行う会話のなかでもよく遭遇するの

です。

 

 

そしてなにより、心身医学では「うつ病と慢性

疼痛はコインの裏表」と表現されます。

 

 

うつ傾向の患者の8割は6か月以上続く慢性的な

痛みを訴えており、6か月以上続く慢性的な痛み

を訴える患者の8割はうつ傾向にあるという

研究結果があるのです。

 

 

 

痛みを持つ人は明るくはつらつとした状態では

おれませんし、悩みを持つ人は身体的にも不満足

な人が多いことは私たちの日常の感覚からも理解

できることです。

 

 

 

ストレスが自律神経や免疫系に影響を与えて

体調が悪くなることは古くから知られています。

 

 

 

そして昨今は仮面うつ病も、社会問題化されて

きています。

 

 

 

腰痛患者は

 

「自己関連付け」、

 

「分極化した考え」

 

「選択的抽出」、

 

「恣意的推論」、

 

「過度の一般化」

 

を用いて自分の症状を膨らましている可能性が

あるのではないか!

 

 

このことが原因がわからない腰痛(痛み)の原因

となるのではないか!

 

 

と私は強く感じました。別に私が発見した!と

いうわけではないですけど(笑)。

 

 

ただ、感動したのです。

具体的に説明していきましょう。

 

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(つづく)

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