34.臨時のブログ ~南巽リハビリデイサービスたすくでの学び2

2015年7月のブログです。ホームページ移設

のためにここに移動しました

 

 

さんは自分が感じる「ふわー」とした感覚の

理由を、自分が納得できるように説明してくれ!

と私に迫ります。

 

 

 

私は、Gさんが納得するように説明できました。

というか、和解できた?というか・・・

 

 

 

まず私は、Gさんが話す「医者は何もわかって

ない!」ということばに共感するようにしました。

 

 

確かに、不調の感覚はGさんにしかわからない

からです。

 

 

 

あたかも何もかもわかりきったように言い換え

て、そしてGさんが到底納得できない不調の

物語りに作り変えてしまう。

 

 

 

これではGさんが納得できないのは当然です。

 

 

 

この納得できない状況を例えるのによい話が

あります。

 

 

 

みなさん、自分のお母さんを思い浮かべてくだ

さい。みなさんは長い時間の中で自分のお母さ

んがどのような人か、イメージが出来上がって

いますよね。

 

 

 

あるとき、高名な心理学者がみなさんのお母さん

を分析したとします。

 

 

 

「あなたのお母さんはいつも明るく振舞ってい

ますがそれは心に影があることの裏返しなんです。

お母さんのように表現する人の多くは幼少期に

○○なことがあってそれが原因で深い闇の中に

自分を置くことがあります。お母さんの明るさは

その陰の中からなんとかはいあがろうといつも

もがいているからなのです・・・」

 

 

 

このような説明を受けて、「実はそうだった

のか!」と思う人もいるかもしれませんが、

多くの人はくびをかしげるのではないでしょう

か?

 

 

 

「えー、暗い影?本当に・・・?」

 

「ちょっとお母さんと話しただけで何がわか

るの?」

 

「オレのおかん、そんなん絶対ないわ!(笑)」

 

って感じに(笑)。

 

 

 

また、心理学者が何でも知っているような態度

でずけずけと自分のイメージの中に入り込んで

くることに不快感を感じないでしょうか?

 

 

 

自分の母親のことは子供である自分の方がよく

知っているはずと思いますよね。

 

 

 

体の不調もそのようなもので、自分のことは

自分が一番よく知っているのです。

 

 

 

Gさんもそうです。

 

 

 

だから私はまずそのGさんの「ふわー」とする

感覚について興味を示し、一通りお話を聞く

ようにしました。

 

 

 

そうするとGさんは、階段を降りようとしたとき

や長い時間歩いている時に「ふわー」っとなると

話してくれました。

 

 

 

その話の後に私は、専門家としてGさんの力が

抜ける感覚を何とかしたいことを表明して、

そのためにGさんが「ふわー」っと感じること

を理論的に考え直すことに許可を頂きました。

 

 

 

そして、Gさんの言葉を膝が折れる現象へと急ぎ

すぎず、ゆっくりとGさんの納得を得ながら説明

しました。私の解釈とGさんの解釈を融合させる

ようなイメージです。

 

 

 

「人は歩くことを全く無意識に、自然に行って

いますけど、これって実はすごくうまいこと

調整されているんです。

 

 

その調整は、長く動かなかったりするとうまく

いかなくなるようです。Gさんは病気の後長らく

動いていなかったので歩くための調整が上手く

いかなくなったのでしょう。思わぬところで

「ふわーっと」力が抜けてしまうんですね。」

 

 

 

Gさんは私の説明に笑顔で納得してくれました。

 

 

 

「で、どうしたらええねん。」

 

 

 

その問いかけに私は、

 

「私が何とかします。任せてください。とり

あえず前にやっていた運動を少しづつ始めま

しょう。できるようになったきたら強度を上げ

ていきます。だまされたと思って僕の言う通り

にしてください。」

 

 

 

と細かいお話をあえてせず、意気込みだけを

伝えました。専門的は話は意味がないからです。

 

 

 

Gさんは次の通所日より運動を再開することを

約束してくれました。

 

 

 

この話をベテラン介護スタッフに話すと、次の

ような示唆深い反応がありました。

 

 

 

「そりゃ院長は知識持ってるからやわ。わたしら

理論的もなにもわからん者からしたら、利用者

さんの声を直接聞いて受け入れるしかないもん。」

 

 

 

そうやな・・・と思いました。

 

 

 

専門家はついつい専門理論に置き換えて問題を

解決しようとしてしまいます。

 

 

 

しかし、問題は当事者が当事者の世界の中で

主観的に困っていることです。

 

 

 

ここを専門理論に置き換えてしまうと、当事者

の感覚がないがしろにされてしまうのですね。

 

 

 

重要なのは、当事者の問題を当事者が感じて

いるままに汲み取り解決策を考えることなのです。

 

 

 

そのためには専門家が身に付けた専門理論を

いったん横に置いて、当事者の話に耳を傾ける

必要があります。

 

 

 

この作業には、異文化を研究する文化人類学者

が用いるフィールドワークの方法論が参考に

なります。

 

 

 

文化人類学者は、その土地の言葉を習って話し、

その土地の食事を食べ、その土地の習慣に従い

ながらその土地独特の時間の流れに身を置きます。

 

 

この作業はつまり、自分の価値観を横に置いて、

相手の価値観を受け入れることになるのです。

 

 

 

この作業を通してその土地の人同じ視点でその

土地の文化を語ることができる・・・。

 

 

 

たすくのスタッフは勝手にこれができているの

ですね。というか、同じ現地人!

 

 

 

専門理論を身に付けてしまっている私は、どの

利用者さんとも異なる文化の人ということに

なるので、フィールドワークの精神を常に維持

する必要があるのですね。

 

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Gさんとのやり取りではこのことを思い知らさ

れました。

 

 

 

ちなみにたすくは「合同会社emic」という

会社名をもっています。イーミックと読みます

がこれは内側の視点という意味なんです。

 

 

利用者さんの視点ですね。

 

 

 

私は開業時に内側の視点、つまり利用者さんの

視点の重要性を知っていたので会社名にしたの

です。しかし、すぐに抜け落ちて専門家の視点

になってしまう・・・・。

 

 

 

もっと意識してイーミックな視点を鍛える必要

がありますね。

 

 

 

(つづかない(笑))

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