23.病気が意味付けによって創られる④

2015年7月のブログです。ホームページ移設

のためにここに移動しました

 

 

文化人類学者の吉田正紀先生は、19世紀以降

にプランテーションなどの産業によって

多民族が生活するようになった北スマトラで、

 

「人間はどのように病気にかかってどのよう

に治療を求め、また、どのように治療される

のか?」

 

を調査しました。

 

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近代産業化社会では国が西洋医学を制度化し、

国民は西洋医学が最も優れていると考えてい

ます。

 

 

日本もそうですね。北スマトラも一部はそう

ですが、重症の病気以外は民間療法士が治療

をしています。

 

 

なぜなら、患者自身も「この病気は医者では

治らない!祈祷師にみてもらう必要がある」と

認識しているからです。

 

 

つまり、自分たちの病気は「肉体の異常がある」

時とそれ以外のところに原因があることを当然

としているのです。

 

 

そして「肉体」以外のところに原因があると

判断したときには医師ではなく、適切な治療者

を民間療法士のなかから選ぶことになるといい

ます。

 

 

日本とは大違いですね。

 

 

日本ではとにかく医師に診てもらうことを考え

ます。また、政府もそれを奨励しています。

医療費が膨大に膨れ上がり財政を逼迫している

にもかかわらずです!

 

 

おっと、脱線です。重要な話ですが今後どこか

で取り上げたいと思います。

 

 

吉田先生はスマトラでみられる典型的な文化

結合症候群として「サキット・ポロン」とい

う病気を挙げています。

 

 

ということで、この続きをまた後ほどにした

いと思います。

 

 

今週末は出身研究室でゼミ生に交じって論文

討論会に参加します。その準備でちょっと

忙しくなってきました。

 

 

これ以降、内容が少々小出しになってしまう

かもしれません。

 

 

できるだけ毎日アップできるように心がけ

ますね!

 

 

でもひとつだけ!

 

上記の議論は患者さん自身が、

「原因がわからない」と考えている腰痛や

肩こり、頭痛治療のヒントにつながって

いるのです!

 

 

全く異文化の人たちの病気の成り立ちと対処法

は、私たちのそれと比べることで、共通性が

見出されます。

 

 

その共通性が、どの治療をしてもよくならない

患者さんの治療にヒントを与えてくれるはずと

私は信じています。

 

 

最近、国立大学から人文社会科学が排除され

ようとしていますが言語道断!!!

 

 

効率主義で成果主義という、人類が犯してきた

過ちを加速させることになること間違いなしと

思います。環境破壊や原発問題はその最たるも

のでしょう。

 

 

現代医学では対処できない人間の不調は多く

あります!これらに対処するためには人文社会

科学を利用した新しい治療体系が必要だと思い

ます。

 

 

だから人文社会科学は国民のために必要なの

です!

 

 

あ、またまた脱線!

 

 

では今日はここまで!

 

 

写真は吉田正紀(著)

「民族医療の人類学

東南アジアの医療システム」

2000 古今書院です

 

 

(つづく)

 

 

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