自律神経 その2

②自律神経失調症

 

「自律神経失調症」は、よく耳にする病名(状態)ですね。

 

皆さんも一度や二度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

 

 

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」があり血圧、脈拍などをコントロールしていると前回お話ししましたね。

 

この2つのバランスが崩れるといわゆる、自律神経失調症になります。

 

バランスが崩れる原因はいくつかありますが、最大の原因は精神的、肉体的負担となる状況や刺激、つまりストレスです。

 

自律神経は「視床下部」によって、視床下部は本能や感情、記憶を司る「大脳辺縁系」によってコントロールされています。

 

 

 

ストレスがかかると感情を司る大脳辺縁系が反応し、視床下部に働きかけ、血圧、脈拍上昇などのような状態変化を起こします。

 

しかしながら、怒りや悲しみなどの負の感情は社会生活を送る中では障害となることが多く、

 

理性で我慢する場面が少なくないと思います。

 

 

その人の性格、環境、考え方、生活状況といった因子が影響しますが、そのストレスが持続的、

 

または過剰にかかることで、脳の複雑な働きから、自律神経のバランスが崩れて、さまざまな症状が現れることがあります。

 

 

 

主に出る症状としては

 

慢性的な疲労、だるさ、めまい、偏頭痛、動悸、不眠、便秘、 下痢、冷え、ほてり、耳鳴り、頻尿、残尿感

 

 

精神的な症状としては、イライラ、不安感、疎外感、落ち込み、やる気が出ない、あせりを感じるなどいろいろあります。

 

 

自律神経失調症とは正式な病名ではなく、このような状態の事を言います。

 

 

 

このような状態を示す、「自律神経失調症」と混同されやすい、よく似た症状を示すものに「心身症」があります。

 

 

 

日本心身医学会では、

 

自律神経失調症の定義は「自律神経系の不定愁訴有し、器質的変化が見られず、顕著な精神障害がないもの」

 

一方、心身症の定義は「身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的な因子が密接に関与し、

 

器質的ないし機能的障害がみとめられる病態」

 

 

難しいですが、ざっくりいうと

 

自律神経失調症は、各器官の働きが悪く、感覚的につらいものの、身体には病的な異常がないもの。

 

心身症は、各器官の働きが悪いだけでなく、身体に明らかに異常が現れたもの。

 

ということになります。

 

 

 

自律神経失調症の治療には、主に3本のアプローチがあります。

 

・つらい症状を緩和する「薬物療法」

 

・生活リズムや環境を整える「生活改善」

 

・ストレスとの付き合い方や自己理解を深めるための「心理療法」

 

 

 

次回は自律神経失調症の治療おける3つのアプローチのお話をします。

 

 

 

つらい症状があっても何も異常が見つからない。

 

そんな状態は周囲の人になかなか理解されず「怠けている」、「気にしすぎ」などと、

 

とられることが少なくありません。

 

 

自律神経失調症のようなストレスによる身体の変化を治療するには、専門医にかかることをおすすめします。

 

 

心理療法によって、つらい症状の背景にある心理的、社会的ストレスをコントロールする方法を探ったりすることで

 

症状の緩和が期待できます。

 

 

自律神経失調症、不眠、冷え症、動悸、慢性的なだるさでお悩みの方は、

 

 

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小川 貴司(おがわ たかし)

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