歯ぎしりとストレス【ストレス 平野区 加美北 南巽 北巽 小川鍼灸整骨院】

はじめに

 

 

小川鍼灸整骨院のブログです。今回は、患者さんから頂きました質問「歯ぎしりストレスは関係するの?」という質問を発端に、歯ぎしりについて深掘りしてきました。ブラキシズムは歯ぎしりのことです。今回扱うのは「ブラキシズムとストレスの関係を明らか にするための質問紙作成の試みとその検討」という論文です。

 

 

ストレス歯ぎしりは関係するの?」という質問に対してはまだしっかりと答えられていませんでした。結論を最後に述べますね!

 

小川鍼灸整骨院は大阪市の南西、平野区と生野区の境目、加美北地区にあります。筋膜リリースや整体、はり治療を行なっております。また、原因が分らない痛みに対しては、身体の治療を行ないながら「認知行動療法的なかかわり」を通して、患者さんの症状を軽減させるように取り組んでいます。

 

最寄りの駅は地下鉄千日前線南巽駅です。1番出口から徒歩1分のところです。最近は北巽と間違えて下車される方もいらっしゃいますが、北巽ではなく南巽です。北巽から南巽までは徒歩で15分ぐらい歩きますよ(笑)。小川鍼灸整骨院は地域でおすすめの整骨院を目指しています。

 

執筆担当は小川です

http://www.korikori.com/staff/

 

内容

 

 

 

研究の目的と背景

 

 

歯ぎしりストレスについての研究はあるが、ストレスが関係するのかの明確な結論は出ていない。ストレス歯ぎしりの関係性を明確にして歯科医が簡便に行えるストレス問診票を開発することが目的。

 

 

対象
筆者が運営する歯科医の患者さんで文章によって研究の参加に同意が得られた358名(歯ぎしりあり122人、歯ぎしりなし246人)

 

 

方法
まずストレスを測るための尺度をつくり、その尺度がちゃんと対象者のストレスの有無を評価出来るのかを統計学的な手法によって確かめた。

 

この研究では、ストレスを以下の表のように形にして質問を作成した。

 

 

 

 

その次に358名の患者さんの歯ぎしりのあるグループと歯ぎしりのないグループの人たちにこの尺度を用いてストレス値の平均を比較した。

 

 

結果
統計的な分析の結果この研究で作成したストレス尺度は、ストレスを表わすことが確認出来た。

 

その上で対象患者のストレスを評価したところ、歯ぎしりのあるグループの方が歯ぎしりのないグループよりもストレスの平均値が高かった。

 

考察

この研究ではストレスをうまく表現する質問紙票を作成することができて、また歯ぎしりをする患者でストレスの平均値が高いことがわかった。しかし、歯ぎしりの原因は一つではなくストレス以外にも考えられることから、質問紙票は完璧ではなく、今後その精度を向上させていく必要がある。筆者は自分の経験や過去の文献から、歯ぎしりの治療に対してはカウンセリングやストレス軽減のための助言、患者自身が自分のストレスに気付くことが大切であると述べている。

 

 

 

 

 

当院の見解

 

 

筆者の廣瀬先生はきっと自分の経験の中から「歯ぎしりストレスは関係している」と感じていたのだと思います。そして、自分の疑問を確かめるためにこの研究を行なったのでしょう。自分の臨床での疑問に対して、統計学的な手法を用いて真摯に向き合われたことに敬意を表わしたいと思います。また廣瀬先生の医院のホームページを拝見したところ、非常に真摯に歯科医療に携わっておられることがわかります。廣瀬先生は歯科医師でありながら臨床心理士でもおありなのです。

 

 

私も実際に、患者さんと歯ぎしりのお話しをするときにはその患者さんの心理面やストレスのことを意識しながらお伺いするのですが、やはりストレスや心理面と歯ぎしりは関係するように思います。

 

 

でも人間って面白いもので、事前に知識をもっていて「きっとそうなんだ!」と思いながら情報を集めると思った通りになっていく傾向にあるんですね。

 

 

だから患者さんと歯ぎしりのお話しをするときに「きっとストレスが関係している!」と思いながらお話しを伺うと、ストレスが関係しているように見えてくるんですね。

 

 

だから統計的な分析が必要になるんです。先入観なしでちゃんと現象を把握できているかどうかということですね。

 

 

まあ、難しい話になりますし、私自身統計学を深く理解できていませんので統計の話は控えたいと思います(汗)。

 

 

でも、廣瀬先生がおっしゃる通り、やはり患者さんとはカウンセリング的なかかわりは必要になってくると思います。ここは間違いないでしょう。

 

 

患者さんの痛みを肉体的な問題だけではない。個人的な苦痛の世界をカウンセリングによって理解すして、その苦痛の表面化が歯ぎしりであると解釈したときに、カウンセリングを通して歯ぎしりの根本的な原因を解消したいと考えるのは真摯な治療者としての態度だと私は思いました。

 

 

肉体の治療だけでは治らない症状って本当に多いのです。

 

 

だから当院では歯ぎしりに対して大きく2つの方法があります。

 

まずは、身体に表われた症状としての歯ぎしりはもちろん、肩こりや頭痛に対しては筋膜リリースや整体、時にははり治療を用いて身体的な苦痛を和らげるようにします。

 

 

 

 

 

そして、身体の症状がストレスなどと関係すると自覚されている患者さんに対しては、認知行動療法やマインドフルネスストレス低減法の考え方や技法を用いてストレスを小さくしていくようにします。

 

 

ストレスを自覚されていない患者さんに対しましては、治療中の会話のなかで、ご自身のストレスに気付いて頂くようにします。もちろん、ストレスが本当にないという患者さんもいらっしゃると思いますので、そのような患者さんにな身体的な施術をしっかりと行なわせて頂きます。

 

 

あ、そうそう、

 

 

ストレス歯ぎしりは関係するの?」という質問に対しては、

 

 

「関係すると思います!!」とお答えしますね。

 

 

実際にそれを示す科学論文は多いようです。

 

 

おわりに

 

 

 

 

大阪市の平野区、生野区界隈で肩こりや腰痛、歯ぎしりでお悩みの方は是非とも小川鍼灸整骨院にご相談下さい。当院は大阪市の平野区と生野区の境目、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。北巽は一つ手前の駅です。北巽ではなく南巽で下車してくださいね。

 

 

参考文献

 

 

廣瀬俊司 :ブラキシズムとストレスの関係を明らか にするための質問紙作成の試みとその検討.心身医学,Vol. 54 No. 9, 867−876, 2014 .

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpm/54/9/54_KJ00009468873/_pdf/-char/ja

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小川 貴司(おがわ たかし)

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