歯ぎしりって治る?【歯ぎしり 平野区 南巽 北巽 整体 筋膜リリース 認知行動療法】

はじめに

 

 

小川鍼灸整骨院のブログです。今回は、患者さんから頂きました質問「歯ぎしりとストレスは関係するの?」という質問を発端に、歯ぎしりについて深掘りしていきたいと思います。ブラキシズムは歯ぎしりのことです。前回は2000年の論文でしたが、今回扱うのは2012年の論文です。筆者は学会の特別講演とシンポジウムを依頼されたときの内容だそうです。歯ぎしりについて前回触れなかった内容を中心に紹介します。今回のタイトルは「歯ぎしりって治るの?」ということですが、結論は最後に!

 

小川鍼灸整骨院は大阪市の南西、平野区と生野区の境目、加美北地区にあります。筋膜リリース整体、はり治療を行なっております。

 

最寄りの駅は地下鉄千日前線南巽駅です。1番出口から徒歩1分のところです。最近は北巽と間違えて下車される方もいらっしゃいますが、北巽ではなく南巽です。北巽から南巽までは徒歩で15分ぐらい歩きますよ(笑)。小川鍼灸整骨院は地域でおすすめの整骨院を目指しています。

 

執筆担当は小川です

http://www.korikori.com/staff/

 

内容

 

 

今回紹介する論文は「ブラキシズムの診断から治療へ ―第 54 回春季学術大会をふまえて―」です。日本歯周病学会で学会に所属する歯医者さんや歯科衛生士さんに対してその道のエキスパートが講演した内容ですので、情報としては信憑性が高いと考えられます。みなさまへこの情報を伝えるためには、私が情報を歪ませないようにする必要があるわけです。がんばります(笑)。

 

睡眠時ブラキシズム(歯ぎしり)の定義と病態

 

・ブラキシズム(歯ぎしり)の病態生理についてはほとんどわかっていない。

 

・睡眠時ブラキシズム(歯ぎしり)を行なう患者では咀嚼筋活動の数と筋活動量が健常者に比べて非常に高いという特徴がある。

 

・睡眠時ブラキシズム(歯ぎしり)は子供に多く、歳を重ねるごとにその罹患率は現象していく。

 

・睡眠時ブラキシズム(歯ぎしり)を行う人は何の症状も示さない場合から、歯の摩耗、破折、起床時の頭痛、頭蓋顔面痛を訴える場合がある。

 

 

睡眠時ブラキシズム(歯ぎしり)の原因

 

・遺伝、ストレス、心理状態、睡眠中の中枢神経の活動、自律神経の活動などに影響される。

 

・睡眠時ブラキシズム(歯ぎしり)は浅い眠りの際に起こる傾向にある。

 

・睡眠時ブラキシズム(歯ぎしり)は睡眠時無呼吸症候群や逆流性食道炎などと関連して発症する場合がある。

 

・SSRIやSNRIなどの抗うつ薬が睡眠時の歯ぎしりを増加させる可能性がある。

 

 

睡眠時ブラキシズムの診断方法

 

 

・ポリソムノグラフィー:施設に入所して、睡眠時に心電図や脳波、筋電図、呼吸数、酸素飽和度、身体の動き、眼球の動きなどを計測する検査。コスト高で、入所すると普段の生活とは異なるために、数日間行なう必要がある。

 

 

・診断基準:アメリカ睡眠学会はブラキシズムを以下のように定めている。

 

 

 

 

・スプリント上の摩耗:オクルーザルスプリント(いわゆるマウスピース)を装着して、その摩耗の状況から睡眠時の歯ぎしりがあるかどうかが分る。

 

 

・EMG装置:睡眠時と覚醒時の咀嚼筋の筋電図を測ることによって睡眠時の歯ぎしりがあるかどうかが分る。

 

睡眠時ブラキシズムの治療方法

 

 

・覚醒時における気付き:覚醒時に顎周りの筋肉の緊張に気付き、力を抜くようにすることで、歯への負担を小さくすることができるとされるが、睡眠時の歯ぎしりがなくなるという科学的な根拠はない。

 

 

・睡眠の質の改善:ストレスを小さくすることや深く眠れるようになることで睡眠時の歯ぎしりを小さく出来る可能性はあるが、科学的な根拠はない。

 

 

・自己暗示療法:科学的な根拠はないが、自己暗示で睡眠時の歯ぎしりが改善した事例がある。自己暗示療法の3つのポイントは、表の通り。

 

 

 

 

・スプリント療法:歯の摩耗を防ぐ効果はあるが、歯ぎしり自体を改善させる効果はない。

 

 

・薬物療法:有効な薬物療法はない。

 

 

・バイオフィードバック療法:歯ぎしり時に電流を流して、本人に歯ぎしりが起こっていることを意識させる治療法。この方法は睡眠の質を悪くする懸念があったが、サンスターが開発したGrind care という機器は睡眠の質を下げることなく睡眠時の歯ぎしりを改善させる結果が得られた。

 

 

まとめ

 

 

睡眠時ブラキシズムの治療は、①正確な診断を行うことが難しいことと、②有効な治療法が確立していないことによって難しいとされる。よって治療は咀嚼系への病的な悪影響を減ずることに重点が置かれている。

 

 

当院の見解

 

上記のように歯ぎしりについてはまだまだ分らないことが多いのですね。ブラキシズム(歯ぎしり)について調べる様になった理由は患者さんから「歯ぎしりってストレスと関係するの?」という質問を受けたからでした。この答えとしては、「関係ありありです!」というものです。

 

詳しくは後日、論文を紹介したいと思いますが、自己暗示療法や認知行動療法が効果をあげるという報告もあります。つまり、患者さんの精神的な側面が何らかの形で関与しているのでしょうね。

 

当院では、身体の痛みと共に歯ぎしりも併発されて困っている患者さんは多くいらっしゃいます。

 

このような患者さんに対して今は、積極的に認知行動療法を行なっています。

 

小川鍼灸整骨院は原因が分らない、それでも辛い症状を持っているという患者さんが多く来院されています。歯ぎしりの患者さんもそのような患者さんの中に含まれます。

 

その様な患者さんに対して当院が得意とするのは、はり治療、筋膜リリース整体です。また、施術の最中には認知行動療法的なかかわりを行ない、患者さんの症状を患者さんの内側から解消させるような治療を行なっております。

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は「歯ぎしりって治るの?」というタイトルでした。この問いに対して当院は、

 

「筋膜リリースや整体治療の中に組み込まれた認知行動療法的なかかわりよって治すことができます」

 

と締めくくりたいと思います。

 

 

 

 

おわりに

 

 

大阪市の平野区、生野区界隈で、歯ぎしりでお悩みの方は是非とも当院にご相談下さい。小川鍼灸整骨院は大阪市の平野区と生野区の境目、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。北巽は一つ手前の駅です。北巽ではなく南巽で下車してくださいね。

 

 

 

 

参考文献

 

 

坂上竜資:ブラキシズムの診断から治療へ ―第 54 回春季学術大会をふまえて―.日歯周誌 54(2),149 -154,,2012.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/perio/54/2/54_149/_pdf/-char/ja

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小川 貴司(おがわ たかし)

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