論文紹介:腰痛の運動療法【非特異的腰痛 血流 マッケンジー 整骨院】

はじめに

小川鍼灸整骨院のブログです。

 

非特異的腰痛は腰痛患者の90%を占めており、運動療法が保存療法として選択されることが多い。

 

ところが、腰痛の中でも屈曲・伸展時における腰痛に対して、運動療法の効果を評価した報告がない。

 

そこで、この著者は「前屈および後屈障害型腰痛における運動療法の効果」という研究を行った。

 

内容

対象:

 

・男性腰痛患者106名(前屈障害型61名・後屈障害型45名)

NASAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛剤)は原則使用しない

・週1回のMcKenzie(マッケンジー)法に準じた運動療法伸展運動および屈曲運動

 

評価方法:

 

2、4週間後に疼痛評価を

・JOAスコア:日本整形外科学会による評価基準

・VAS(0-100):痛みの重症度評価(0が痛み無し、100が耐えられない最高の痛み)

・SF36(健康関連QOLを測定するための尺度)におけるphysical componentで評価

 

腰椎伸展、屈曲時の腰背筋の

・酸素化ヘモグロビン

・脱酸素化ヘモグロビン

・組織酸素化率を評価

※(腰痛患者、高齢者では酸素化ヘモグロビンの増加が少ない)

腰椎伸展30°および屈曲45°を各15秒行い、立位安静時と比較

 

 

結果:

 

・初診時VASは前屈障害型45.9、後屈障害型44.0と差は認めない

・4週間後前屈障害型21.6、後屈障害型11.7と優位に減少

・SF36においても3つのphysical componentにおいて、後屈障害型が有意に改善

 

考察:

 

前屈障害型腰痛・後屈障害型腰痛において、マッケンジー法は有用であり、特に後屈障害型腰痛においてはより有効だった。

 

前屈障害型腰痛の改善において、4週間時に酸素化ヘモグロビンの増加が見られた。

 

これは、伸展や屈曲運動によって、腰背筋血流増加を反映するものである。

 

つまり、血流増加が運動療法により得られると、腰痛の改善が得られたと言える。

 

前屈型障害の腰痛患者において、治療の方向性を血流増加に向けることが重要なようだ。

 

後屈障害型腰痛の改善においては、その機序の複雑さから、血流改善だけでは説明がつかないものの、マッケンジー法は有用な方法であると言える。

 

 

 

おわりに

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参考文献

1)酒井 義人(他):.日本腰痛会誌.vol.14.No1,p87-95,2008.

https://www.jstage.jst.go.jp/article/yotsu/14/1/14_1_87/_pdf/-char/ja

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