論文紹介:線維筋痛症に対する心身医学的アプローチ【線維筋痛症 平野区 加美 カウンセリング 南巽】

はじめに

 

 

小川鍼灸整骨院のブログです。今回は、「線維筋痛症に対する心身医学的アプローチ」という論文を紹介いたします。論文は2006年のものであり、比較的古い論文ですが、最新の論文も後にアップしたいと思います。本日も大阪市平野区加美北地区、南巽周辺から発信します。

 

執筆担当は小川です。

http://www.korikori.com/staff/

 

 

内容

 

 

この論文では、線維筋痛症という病気について心身医学(心療内科)の観点から病態と対処法について紹介されています。以下に内容を紹介しますが、引用箇所は「」でくくります。

 

線維筋痛症は「全身の痛みを主訴とし、全身の倦怠感、不眠、頭痛、疲れやすさ、過敏性腸症候群、月経障害などの不定愁訴を多く有しながら、客観的異常所見が認められない機能性疼痛障害の代表的な疾患」です。

 

40~50歳代の中年女性に多く2003年に実施された調査では人口の1.61%、約200万人とされ、そのうち医療機関を受診するのは1割以下ということです。

 

線維筋痛症は心と身体の問題が絡み合って症状が現れますが、患者さんはそのことをなかなか自覚できません。治療には時間をかけて、心理社会的な問題についても話し合い、身体的な問題への対処が必要になります。

 

 

 

 

線維筋痛症のタイプ

 

1原発性(一次性)線維筋痛症
明らかな原因がなく発症する。その特徴は、関節周囲や筋肉、腱、靭帯の付着部などの慢性的な痛みをこわばり。医学的検査も異常所見がみられない。症状は数年にも続き、天候の変化や気分の浮き沈みによって症状が変化する事もある。精神的な不安、抑うつ、緊張や日々の身体活動に影響を受けやすい。

 

2続発性(2次性)線維筋痛症
関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、SLEなどのリウマチ性疾患、自己免疫疾患、腰臀部痛症候群などと一緒に発症するタイプ。これらの疾患では説明できないようなその他の症状を訴える。そのために医療者は対応に困難を生じることもあるとされる。基礎疾患の長期の罹患がストレスになって、症状が複雑化すると考えられている。

 

治療的対応

基本的には、患者の心身面、社会面に配慮した不定愁訴への対応が重要。後遺症を残すことが少ないことを説明してゆっくりと治療を進めて行く。治療は長期にわたり、患者の「痛みが改善し社会的機能が回復されるまで治療にかかわる、というほどの気持ちが治療者に無いと満足の行く結果が得られない」。

 

軽症のうちは消炎鎮痛剤や温熱療法、マッサージなどの理学的療法がよく効く時期がある。慢性化・重症化した線維筋痛症は、治療が簡単ではない。しかし、薬物療法は抗うつ薬が用いられることが多く効果が得られることがある。さらに重症化した症状は薬物療法の限界をみることがある。その場合には

 

 

「長期にわたる治療を支える受容・共感的な対応と成長モデル(個人の人間的成長を図って心の安定を得て疾病の治癒を図ろうとする治療モデル)からのアプローチが必須」

 

 

とされている。

 

カウンセリング、生活指導、自律訓練法、認知行動療法などが効果的であることがある。

 

線維筋痛症はどの領域の専門家が治療するべき疾患なのかが明確ではないため、診療所レベルで対応することが必要になってくる。

 

 

当院の見解

 

 

論文は2006年のものですので、2019年の現在では少し事情はことなります。大きく異なるのは線維筋痛症に対する認識が広がったことではないでしょうか。

 

2013年には線維筋痛症に対する診療ガイドラインが作成されており、2017年に改訂されています。線維筋痛症の新しい論文は次の私の担当ブログで紹介したいと思います。

 

線維筋痛症は、非常に曖昧な疾患です。当院でも医療機関で線維筋痛症と診断された患者さんや、診断されないけれどもそのように伺える患者さんなど、いろいろいらっしゃいます。

 

当院で行なう治療は、痛みのある部位に関係する筋膜を整える筋膜リリースや鍼灸治療、時には関節の可動域を広げる目的で整体を行ないます。

 

しかし、これらの治療の中で最も重要と考えるのは、患者さんとの会話(カウンセリング)です。

 

 

 

患者さんは自分の症状をどのように捉えているのか、どのような不安があるのか、生活上で実際にどんなことに困っているのかなどを患者さんとしっかりと話し合い、現状と折り合いをどのように付けるのか、痛みはあってもうまく生活していく方法をカウンセリングを通して模索していきます。当院では「認知行動療法的なかかわり」と表現する治療方法を行ないます。

 

認知行動療法的なかかわりは、リラクゼーションとして心地よく感じる治療と一緒に行なうと、非常に効果が高まります。

 

この論文にもありますが、身体的な治療とカウンセリング的な治療の両方が必要になってくるのですね。

 

 

 

おわりに

 

 

大阪市の平野区、生野区界隈、加美北地区で線維筋痛症の痛みでお悩みの方は是非とも小川鍼灸整骨院にご相談下さい。当院は大阪市の平野区と生野区の境目、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。

 

 

参考文献

 

1)村上正人他:線維筋痛症に対する心身医学的アプローチ.臨床リウマチ,18:8 1~86,2006
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cra/18/1/18_81/_pdf/-char/ja

 

アクセス

小川鍼灸整骨院

〒547-0001 大阪市平野区加美北1丁目1-11
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