腰痛患者さんの特徴【恐怖回避思考 腰痛 認知行動療法 小川鍼灸整骨院 平野区】

はじめに

 

 

小川鍼灸整骨院のブログです。当院にも腰痛で来院される患者さんは非常に多いですが、
「病院でみてもらったけれども異常がないといわれた」とか、「以前に病院でみてもらったけど何もしてくれなかった」という患者さんが非常に多いのです。

 

 

 

 

その様な患者さんは身体の中に異常がないか、あったとしてもそれは「大きな問題」として取り上げられるほどのものではないと医師に判断される程度のものなのでしょう。

 

「検査をしたけれども異常がない」という患者さんにはある傾向があるとされています。それは恐怖回避思考と破局的な考えです。今回はそのような患者さんを治療するために必要な研究結果を紹介します。この結果は当院が取り組む認知行動療法的なかかわりがなぜ必要なのかを説明してくれます。

 

取り上げるのは、

 

「腰痛予防教室に参加した地域在住女性高齢者の 慢性腰痛に影響を与える心理的因子」

 

という論文です。

 

 

 

 

小川鍼灸整骨院は大阪市の南西、平野区と生野区の境目にある加美北地区にあります。最寄りの駅は地下鉄千日前線南巽駅1番出口から徒歩1分のところです。

 

 

執筆担当は小川です

http://www.korikori.com/staff/

 

 

内容

 

 

はじめに
腰痛は原因が明確になる特異性腰痛(全体の15%)と原因が明確にならない非特異性腰痛(全体の85%)に大別される。非特性腰痛は身体的な問題だけではなく心理社会的な背景も関係するとされ、腰痛治療には心理社会的な問題も対象にする必要がある。この研究では地域の腰痛予防教室に参加した参加者を対象に腰痛に関係する身体的・心理社会的な因子を調査した。

 

対象と方法

 

対象は地域の腰痛予防教室に参加した高齢女性71名。
これらの対象を、

 

★過去に腰痛の既往があった(13例)
★現在3ヵ月以上腰痛を感じている(58名)

 

の2群に分けて比較する。

 

測定は、

 

・年齢、
・身長、
・体重、
・BMI(身長と体重から割り出す肥満の程度)

 

身体機能評価として、

 

握力、
・長座体前屈、
・閉眼片足立ちテスト、
・Time up and go test(TUG;椅子にすわって立ち上がって3m先のコーンを回って戻ってくる早さを測る)
・30秒椅子立ち上がりテスト(CS-30;30秒間の間にできるだけ多く立ったり座ったりを繰り返す)、
・痛みの程度(VAS;痛みを10段階で表わす)、
・抑うつ度(GDS5;老年うつ病スケール短縮版)、
・恐怖回避思考(FABQ;日本語版の恐怖回避信念質問紙票)、
・痛みの破局的思考の評価(PCS;痛みに対する極端な思考を5段階で評価)
・腰痛による生活能力低下(RDQ;24項目のうち、当てはまるものを選ぶ)

 

を調査した。

 

結果

 

腰痛群は腰痛既往群に比較して、

 

・体重
・BMI
・恐怖回避思考(FABQ)
・痛みの破局的思考(PCS)

 

が有意に高かった。

 

考察

 

FABQからわかる恐怖回避思考は腰痛に対する不安や恐怖感、自分の腰痛に対する悪いイメージが、腰痛に対して過敏になってしまう意識や思考、行動のことであり、恐怖回避行動が腰痛を慢性化させていることが報告されている。

 

PCSからわかる痛みの破局的思考は、痛みと極端に恐ろしい結果を結びつける(「この痛みが出たら手術は避けられない」など)思考のことであり、過去の研究では治療後に痛みが改善しないか悪化する患者は破局的思考に陥っている可能性が示唆されている。

 

今回の対象は、腰痛群のほうが腰痛に関連するとされる要因を多くもっていた。腰痛を有する高齢者は、現在腰痛のない高齢者よりも、腰痛に対して恐怖心を持ち、それがために行動が制限され(「これ以上動いてはダメ」と考え、)、極端な思考に陥っている傾向が見いだされた。

 

 

 

 

当院の見解

 

 

腰痛で来院される患者さんの8割方は上記の論文のような傾向にあると思います。

 

その理由はやはり、「病院へいったけれども異常がないと言われて困っている」と患者さんが訴えることが多いからなんです。つまり、病院で身体の原因を否定されているのですね。その様な患者さんは、恐怖回避思考や破局的な考えをお持ちであることが多いです。

 

しかし、ここには注意が必要です。

 

「恐怖回避思考」とか、「破局的な考え」とかは、人間として当たり前の事ではないでしょうか?

 

痛みがあればそれを回避したいと思うのは当然のことです。そして、現在の情報化社会では健康に関する情報が溢れています。これらの情報は有象無象、玉石混交です。何が正しくて何が正しくないのか、素人には判断できなくなってしまっています。

 

これらの情報に触れて、自分の痛みの先を否定的に捉えてしまうこともいわば当然のことでしょう。

 

そしてまた恐怖を回避する思考に陥り、破局的な考えにも陥る・・・・・

 

という負のスパイラルに入り込んでしまいます。

 

難しいのはここなんですね。

 

このことを「異常」と捉えてしまうと、患者さんは

 

「私が悪いって事?」

 

という気持ちになってしまうのですね。

 

腰痛治療は身体だけを治してもダメなことは間違いありません。だからココロというか、腰痛に対する考え方にもアプローチしていく必要があります。「腰痛をこころで治す」と考える整形外科医もいるほどです。

 

 

 

 

ここの必要性を感じ取ってくれる患者さんは思ったより少ないです。

 

この負のスパイラル自体に気付いていないのです。

 

「身体が悪ければこのような思考になるのは当たり前で、身体が治ればこの負のスパイラルもなくなる!」

 

とお考えになる。ここが本当に難しいのですね。

 

ここを変えるためには、自分が腰痛に対して普段どんなことを考えているのかとか、自分の腰痛にたいするイメージはどんなモノであるのかなど、自分自信が自分の考えにまずは目を向けて、

 

そしてそれが腰痛の問題と大きく関係していることに治療者と一緒に気付いていく必要があります。

 

ここは非常に根気のいる作業になりますが、当院ではこの作業を通して患者さんの腰痛を根本的に解決しようと考えています。

 

 

 

 

 

 

当院ではこの作業を、「認知行動療法的なかかわり」として、はり施術や整体、筋膜リリースの中に取り込んでいます。

 

ざっくり表現しますと、身体の治療を受けながらカウンセリングを受けてるみたいな、そんな感じでしょうか。

 

どこに行ってもよくならない腰痛でお困りの患者さんは是非とも小川鍼灸整骨院にご相談下さい。

 

おわりに

 

 

大阪市の平野区、加美北地区、生野区界隈で慢性の腰痛でお悩みの方は是非とも小川鍼灸整骨院にご相談下さい。当院は大阪市の平野区と生野区の境目、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。

 

 

 

 

参考文献

 

 

牧野有沙 他):腰痛予防教室に参加した地域在住女性高齢者の 慢性腰痛に影響を与える心理的因子.ヘルスプロモーション理学療法研究 8 巻 4 号 p. 175-179 .2019.

https://www.jstage.jst.go.jp/article/hppt/8/4/8_175/_pdf/-char/ja

アクセス

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