肩こりの施術 について【筋膜リリース 整体 認知行動療法 頭痛】

はじめに

 

 

小川鍼灸整骨院のブログです。「肩こり」と一言でいってもいろんなタイプの肩こりがありますね。今日はひどい肩こり頭痛で来院されました患者さんについて報告させて頂きます。内容につきましては、基本的な構造が変わらない程度に内容を加工しています。

 

執筆担当は小川です

http://www.korikori.com/staff/

 

事例

 

 

肩こり頭痛が周期的にやってくる、53歳女性のMさんです。パートに出ているMさんですが、お話しを聞くとかなりストレスフルです。家庭での旦那さんとの関係や、パート先での人間関係、ご近所さんとの出来事やテレビのニュースに対する意見など、なかなか独特な解釈をされます。私はMさんの視点に非常に興味を感じました。このMさんに対して、筋膜リリース整体を行ないました。

 

どこに行っても良くならなかったMさんですが、どうも私の治療を気に入ってくださったご様子。本当に気に入ってくれたのかどうかの確証はありません。しかし、なんとなくですが私には気に入って頂けたという実感があるのです。それは認知行動療法的なかかわりを重ねたためです。

 

 

 

問診と診立て

 

 

初診時のMさんはちょっと怒りっぽい感じで、少し近寄りがたい感じでした。話し方もぶっきらぼうで、私の説明もだいたいは最後まで聞いてくれません。また、話の途中で、自分が気になった単語を中心にして話しを展開させてしまいます。問診の時もそうでした。肩こりの始まりが何歳の時からかを伺うと、子供の時の思い出話やら、両親との葛藤、若い頃の自分の苦労話など雪崩のようにやってきます。でも、時間もあったのでゆっくりとお話しを伺いました。こんな調子ですので、症状や治療についての話をしようとしても、首尾一貫したお話しができません。私は、「Mさんはきっと、痛みの原因とか、今後の見通しとか、そんなことにはあまり関心がないのだな」と感じました。上肢にはしびれがありませんので、神経学的な問題はなさそうです。53歳という年齢ですので、頚椎や椎間板の変性は始まっていると思われます。肩甲骨周りから肩の上、首、そして時には頭痛を感じるということですので、緊張型頭痛もあると考えられます。また、頭痛に対しては本当にいろいろ心配されているようです。「脳が原因?」とか「血管が詰まってる?」など。しかし、脳神経外科でそれらは否定されているとのことです。

 

 

 

施術

 

 

筋膜リリース整体です。施術の間にはいろんなお話しをしました。自分の健康について、肩こり緊張型頭痛について、将来への不安について、ストレスについてなどです。そして、ご自身が肩こりについてどのようにイメージしているのかを興味深く伺いました。

 

 

筋膜リリースは特に背部から後頚部の筋緊張と硬結をみましたので、それらに対して足首から骨盤、骨盤から後頚部につながる筋膜をはがしていくように施術を行ない、股関節、脊柱、肩甲骨の可動域を大きくして筋膜をストレッチする整体を行ないました。

 

 

結果

 

 

1回目、2回目の施術ではなかなか改善しなかったのですが、3回目以降に症状の軽減が見られました。それ以降、は肩こりをなんとか自分でコントロールできるところまで軽減させることができました。

 

 

考察

 

 

Mさんは長年、いろいろな治療法を試してきました。しかし、どの治療を受けても最初は効いた感じがしたけどその後長続きしないとのことでした。その理由を私は次のように考えます。

 

それは、これまでMさんの治療を行なってきた治療者は、Mさんの身体に集中して治療を行なってきたからだと思います。身体だけに集中した治療は、たとえそれが筋膜リリース整体であったとしても、一時的に楽になるだけで、また疲労は蓄積します。疲労を解消するだけの治療であれば、筋膜リリース整体でなくともクイックマッサージでもよいと思うのです。

 

次に私が行なった筋膜リリース整体は何が違うのか。

 

ここを説明する必要がありますね。私が行なったのは、単なる筋膜リリース整体だけではなく、Mさんが自分の肩・首に抱く肩こりに対するイメージを変化させたということです。ここは認知行動療法的なアプローチと表現させていただきます。

 

具体的には、Mさんの肩こりのイメージをお伺いするためには、Mさんと良好な関係性をつくる必要があります。

 

まずはMさんの脱線しまくるお話に徹底的に付き合うことによってMさんの気分が高まったように思います。ここで良好な関係性が構築できたのだと考えています。この関係性の下に、Mさんの肩こり頭痛のイメージを深くお伺いしたのです。

 

Mさんも私が行なう以下の解釈に同意してくれたのですが、Mさんは非常にイメージを膨らましやすい性格のようです。映画が好きで小説が好き、美術館も大好きです。

 

Mさんはこのように、何かの世界観に飛び込み、その中でたくましく空想することが楽しいと話しました。私の考察ですが、このような感性をお持ちの方は、対人関係においてもイメージを膨らませやすいのではないでしょうか?このことがネガティブに働いてしまうと、対人関係において被害妄想を抱きやすくなったり、ストレスを感じやすくなると考えます。

 

肩こりのイメージも同じです。自分が痛みを感じた時に、右肩が下がっていることや骨盤が歪んでいることに意味を見いだし、つまりイメージを広げていって、実際よりも痛みを大きく感じ取ってしまう傾向にあると思います。

 

 

その事を説明して、できるだけ肩こりの意識から遠のける、つまり、肩こりを意識しないように指導しました。

 

すると、Mさんは、「なんかわかったような気がする」といって、痛みをコントロールできるようになったのです。

 

痛みは自分のイメージによってつくられるから、意識を肩・首に向けないようにする。

 

 

このことが上手くできるようになったMさんは、肩こり頭痛を感じなくなったばかりか、治療を受けなくとも十分に生活できるようになりました。

 

 

ただこの方法、どんな患者さんでも受け入れてくれるモノではありません。理論的にはそうだろうなと感じても、この理論を患者さんが「本当にそうだ!」と思えるかどうかが問題なんです。

 

 

「本当にそうだ!」と思えない、または思えるまでに時間がかかりそうな患者さんに対しては、筋膜リリース整体を行ない、的を射た会話を重ねながら信頼関係を構築していく必要がありますね。

 

その先にMさんが得られたような効果があります。

 

 

おわりに

 

大阪市の平野区、生野区界隈でどこに行っても良くならない緊張型頭痛肩こりでお悩みの方は是非とも当院にご相談下さい。当院は認知行動療法を応用した治療も行なっております。大阪市の平野区と生野区の境目、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。

 

 

参考文献

 

 

金 外淑他):慢性痛のマネジメントに活かす認知行動療法.日本心身医学会雑誌,Vol. 58 No.4 pp327-333,2018 .

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpm/58/4/58_327/_pdf/-char/ja

 

アクセス

小川鍼灸整骨院

〒547-0001 大阪市平野区加美北1丁目1-11
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