線維筋痛症について【はり治療 筋膜リリース マインドフルネス 認知行動療法】

はじめに

小川鍼灸整骨院のブログです。今日は線維筋痛症という病気について解説します。といいましても、この病気はなかなか難しい病気でして、原因がよく分かっていません。それでも、日本線維筋痛症学会が診療ガイドラインを作成していますので、それに基づいて説明させて頂きます。当院では線維筋痛症に効果が期待できるはり治療筋膜リリース認知行動療法マインドフルネスストレス低減法を応用した治療を行なっています。

 

 

 

疾患

 

全身に痛みを訴える疾患で、その原因がよく分かっていません。この病気は全く新しいものではなく、古くから同様の病気がありましたが、比較的に新しく定義付けされ直した病気です。日本線維筋痛症学会の調査によると、受診したときの患者さんは40歳代から50歳代の女性が多いとのことです。原因についてそのメカニズムは明らかになっていませんが、手術後や大きなケガの後に起こることがあります(外的要因)。また、離婚や死別、別居、解雇、学校でのトラブル、経済的困窮などの環境の後に起こることもあります(内的要因)。患者さんは原因がよくわからないために、どこに相談してよいのか分からず、また医療側も原因が分からないことで対応が遅れて正確に診断できないことがあります。そのために患者さんは多くの医療機関を渡り歩く傾向にあります。またその間に重症化してしまうケースも少なくありません。

 

症状

 

線維筋痛症は、原因不明の全身の痛みを訴える症状です。痛みは頚・背中・腰・おしり・太ももの外側や膝の内側、肘の外側など全身に現れます。痛み以外の症状としては、・不眠・うつ病・めまい・しびれ・頭痛などの精神神経症状、過敏性腸症候群・逆流性食道炎・過活動性膀胱などの自律神経系症状などがあります。特に、ドライアイやドライマウス、逆流性食道炎などの粘膜系の障害の頻度が高いと言われています。全身に痛みが起こる原因の1つとして考えられているのは、患者さん自身が痛みを感じやすくなっていることが挙げられています。これは私たちが生活する中で、できるだけ痛みを感じにくくするための下行性抑制という体の働きが弱くなっているためと言われています。

 

また、慢性的な痛みを持つ患者さんの中には、線維筋痛症であるのに見つけられていない方がいる可能性があります。そして、ややこしいことに線維筋痛症は心身症(痛みの原因が、体だけではなく、心も関係している症状)も合併していることが多いとされ、このことがさらにこの病気を複雑なものとしています。線維筋痛症の患者さんの多くは強い痛みとそれによる生活上の問題、さらにはこの病気が複雑であるために理解されにくいことから、精神的な疲れを感じておられます。漫然とはり治療筋膜リリース受けておられる人の中にもこの病気の人が多く存在すると思われます。

 

自然経過

 

比較的長期にわたって痛みが続くとされています。発症から1~2年は安定した状態で回復・軽減するとされています。しかし、それ以上長引くと、症状は広がりながら重くなっていく傾向にあるようです。全身に及ぶ症状であるために、生活の質は下がる傾向にあります。例えば、休職・休学を必要とする患者さんの割合が3割ほどあります。

 

治療

 

治療は線維筋痛症が原因不明のため定まっていません。治療原則は患者・家族に線維筋痛症を認識・受容していただき、しっかりと睡眠をとって適正な有酸素運動を行う事とされています。線維筋痛症に対する薬物療法は、比較的効果が認められてきているようですが、一般的な消炎鎮痛剤であるロキソニンは効果があまりみられず、神経痛のお薬として有名なリリカは効果が表われやすいということです。非薬物療法のなかで、最もエビデンスレベル推奨度ともに高いのは認知行動療法とされています。また、はり治療の効果は限定的ではありますが、効果は臨床的に認められています。しかし、自然経過からも分かるとおり即効的な治療はなく、出てくる症状を抑えるという対症療法が中心となります。

 

当院での施術

 

ガイドラインのなかでは、「原因不明の激しい疼痛疾患である線維筋痛症の患者に対して、患者の心理社会的背景を十分に考慮し、全人的視点からの対応が今まさに必要であることを強調したい」とあります。また、はり治療の効果については、「科学的根拠に基づくかぎり、線維筋痛症の治療にはり治療を用いることは勧められないが、個々の患者では有効なことがある」とされています。ここまで述べてきたとおり、線維筋痛症は非常に複雑な病気です。当院では線維筋痛症の患者さんに対して、はり治療筋膜リリース認知行動療法マインドフルネスストレス低減法の応用を通して、体だけではなく心の側からも治療を行なう全人的な治療を目指しております。

 

 

 

おわりに

大阪市の平野区、生野区界隈で線維筋痛症の症状でお悩みの方は是非とも当院にご相談下さい。当院は大阪市の平野区と生野区の境目、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。

参考文献

 

1)日本線維筋痛症学会編:線維筋痛症診療ガイドライン2013

http://minds4.jcqhc.or.jp/minds/FMS/CPGs2013_FM.pdf

2)松本美富士:線維筋痛症:病因・病態の進歩と治療の現状.臨床リウマチ,27: 239~252,2015.

https://www.jstage.jst.go.jp/article/cra/27/4/27_239/_pdf/-char/ja

3)仙波恵美子:線維筋痛症の痛みはどうして起こるのか.心身医学,419~426,56 巻5 号 ,2016.

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpm/56/5/56_419/_pdf/-char/ja

アクセス

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