痛みはつくられる

ホームページ移設のために以前の記事をアップさせていただいております!

以下は2012年2月の記事です。

 

 

山田さんは3ヶ月の女の子をもつ明るい20代後半のお母さんです。当院には

腰痛を訴えて来院されました。腰痛の治療も一段落ついてきたある日のこと

です。山田さんは私に言いました。

 

 

山田さん:「先生、骨折した痛みってなかなかとれないんですねえ」

 

 

私はお話を詳しく聞くことにしました。

 

 

私:  「その骨折はどこの骨折ですか?で、いつ骨折したのですか?」

 

 

山田さん:「12歳のころ、左足の親指の付け根を骨折しました。階段を

三段飛ばしで降りていて、失敗したんです。病院で診てもらってギプスを巻き

ました。前に通っていた整骨院の先生は、『それはきっとヒビがはいったんやね、

リハビリをちゃんとしましたか?リハビリをしっかりしないと痛みは残りますよ

、骨折よりもひびのほうがたちが悪いからねえ』と言っていました。確かに、

リハビリをしっかりとしていなかったんですよね、日常生活では問題ないん

ですが、なんか気になるというか・・・。実際に雨の日とか、足が冷えたら

痛みを感じるんです。」

 

 

このように山田さんは、普段はどうもないのに雨の日など、特定の日に足の

指の痛みが気になるようです。会話は次のように進みました。

 

 

私:   「山田さんはその痛みに困っていますか?」

 

山田さん:「はい、治るのなら治したいです。」

 

私:   「その痛みはきっと楽になりますよ」

 

山田さん:「そうなんですか?」

 

 

山田さんは非常に素直で、まっすぐな性格の方のようです。だから、白衣を

着た治療者の言葉もまっすぐ素直に受け取られるのでしょう。山田さんは15

年以上も、先の治療者の言葉を信じて、自分の痛みを維持し続けたのだと私

は直感的に思いました。私は、山田さんと私との会話や関係性が良好である

ことから、私の言葉もまっすぐに受け止めてもらえると考えて、山田さんの

痛みに関する考え方の方向性を変えることができると考えました。そして、

次のように会話を進めました。

 

 

私:   「はい、説明しましょう。まず、12歳の頃の骨折が今に影響を

及ぼしているということはあまりないと思います。12歳の子供の骨は柔らかく、

完全に折れるということがないからです。また、子供の骨折は、まれに骨端線

という部分の骨折で後遺症を残すタイプのものもありますが、基本的には治り

がいいものです!骨のヒビ割れのほうが治りにくいということも基本的には

ないと思います!山田さん、患者さんって体のことに関しては素人でしょ。

だから、専門家が言うことは全て本当だと思ってしまうんですね。そういわ

れれば、そのように見えてくるものなんです。痛みは特にそのような傾向に

あると思いますよ。だって、痛みって自分が感じるもので、特に微妙な痛み

ほど、あると思えばあるし、ないと思えばない、意識をそこに集中させれば

感じるというもののようですから。」

 

山田さん:「先生、それって病いは気からってことですか?」

 

私:   「そうですね(笑)。僕は熱っぽいときには熱を測らないように

しています。だって測って、37度5分を超えていたら、『あ~、もうだめだ~』

って思ってしまうからです。測らなかったらがんばれたかもしれないのに・・

・・」

 

山田さん:「なんだか分かるような気がする、私の痛みってそうだった

のかも」

 

私:  「山田さん、足のことは何も考えずにいろんなことをバンバンして

みてください!絶対に痛みは出ませんので、もし、痛みが出たときには僕が

何とかします!」

 

 

山田さんは私の痛みに「腑に落ちた」感じを持ってくれたようです。その後、

山田さんと足の痛みの話しをしたところ、山田さんは、

 

 

「先生、気にしなかったら、気にならなくなりました!もう大丈夫です!」

 

と言ってくれました。私は、これで治ったといえると思いますか?と聞くと、

 

「はい!治ったと思います」と言い返してくれました。山田さんは私が自信

満々に「絶対大丈夫!」と保証してくれたのがよかったと言ってくれました。

 

本当に治療者冥利に尽きる出来事でした。

 

痛みは作られるんですね。私も患者さんにお話しをするときには、私の言葉が

患者さんの現実を創り上げていることを常に注意を払いたいと思います。

 

 

肩こり、腰痛、ぎっくり腰でお困りの方はどうぞご相談くださいね。小児鍼

も施術していますので、夜鳴き、かんむしでお困りのお母さんもご相談くだ

さい!また、手術をして悪い部分は治ったと言われるけど、まだ傷みがある!

とお困りの方もご相談くださいね。さらに、更に、「病院で診てもらったけど

原因がわからない」「病院でもよくならない」「もっと説明してほしい」とお

考えの方もどうぞご相談くださいね。

 

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