14.治療が上手くいった理由の考察⑤

2015年6月のブログです。ホームページ移設

のためにここに移動しました。

 

 

ここからは、原因のわからない痛み治療がうま

くいった例を紹介していこうと思います。

事例は少々アレンジして紹介しますね。

 

 

患者さんは40代後半の女性、介護職員のFさん

です。

 

 

Fさんは介護度の高い利用者さんの身体介護を

よく行います。その際には腰に負担がかかり、

過去にはぎっくり腰や腰痛が原因の坐骨神経

痛を経験しているということです。

 

 

介護の現場には「腰痛言説」がありますよね。

 

 

多くの介護職の方のお話を聞く限り、介護職員

さんは腰痛を非常に怖がっておられるように見

受けられます。きっと腰痛を患う介護職員さん

が多いのでしょう。Fさんもそのお一人のよう

です。

 

 

Fさんは施設に勤務する理学療法士や柔道整復

師に自分の腰痛をよく相談し、時にはマッサー

ジやストレッチなどの施術を受けることもあり

ました。

 

 

そこで決まって言われることは、

 

「Fさんの腰、硬いね~」

 

「筋肉がカチカチに緊張している」

 

「関節の老化が進んでいてこれは治ら

ないよ」

 

「骨盤がゆがんでいるので痛みが出てるけど

調整するのが難しい」

 

などのことだったそうです。

 

 

どの専門家も「大丈夫」とか「これは良く

なるよ」というようなポジティブなことはい

ってくれなかったということです。

 

 

Fさんはそのような言葉を聞くたびに、

 

「あー、またか、治らないのならネガティブ

なことは言わないでほしい」

 

と思うようになり、その類の言葉を聞くたびに

落ち込んでいくとのことでした。

 

 

そうして、本当にヤバい!このまま動いてい

ると腰が抜ける!ぎっくり腰になりそう!

という感覚に襲われて私のもとにやってきま

した。

 

 

私は治療を行う前にFさんの病状の把握を行い

ました。

 

 

私の整形外科的な診立ては「非特異性腰痛」

です。これは原因がよくわからないけれども

予後が良好とされる腰痛のことです。

 

 

「非特異性腰痛」についてはおもしろい疾患

概念なのでまたの機会に詳しく述べますね。

 

 

彼女は時折やってくる腰痛に、専門家からネ

ガティブな意味づけをされてそのネガティブな

意味にがんじがらめになっていました。

 

 

そのイメージとは、大雑把にいうと、「基本的

にはもう治らない」というものでした。

 

 

Fさん自身が自分の腰痛をそのように解釈

(意味づけ)していたのです。

 

 

私は主に次のようなことをFさんに説明しました。

 

・人の体は20歳をピークにその後は変性

(老化)していくこと、

 

・椎間板はもっとも老化が早い組織で20代

以降は誰でも老化が進んでいくこと

 

・動き始めの痛みは、関節の軟骨変性による

特徴的な痛みであること、

 

・人の痛みはイメージに大きく影響を受ける

こと

 

 

そして、「Fさんの腰の中の状態は特別悪い

状態ではなさそうですが、そこにこれまでの

ネガティブな説明を不本意ながら受け入れて

きた結果、悪いイメージが出来上がっている

ようですね」と話しました。

 

 

彼女はこれまでネガティブな話しかしなかっ

た専門家の話とは全く質の異なった私の話に

興味を持ってくれました。

 

 

続けて私は、「Fさんの腰痛はその悪い

イメージから逃れられないようになっている

可能性があります。そこから逃れるコツは、

・・・」

 

とその方法について話していきました。

 

 

この、これまでの専門家とは全く異なる

アプローチが彼女には効果があったようです。

 

 

(つづく)

アクセス

小川鍼灸整骨院

〒547-0001 大阪市平野区加美北1丁目1-11
【アクセス】大阪市営地下鉄千日前線 南巽駅から徒歩1分