13.治療が上手くいった理由の考察④

2015年7月のブログです。ホームページ移設

のためにここに移動しました。

 

おはようございます。

大阪は雨が降っています。

さあ、ここから本題に入ります。

 

 

痛みの原因を一番よくわかっていると思われる

お医者さんが「わからない」という痛みの原因

について、何が正解なのか?

 

 

この正解がわからないと、治療が上手くいかな

いことになります。だから、患者さんも治療者

も正解にこだわることになります。

 

「この痛み、本当は何が原因なの?」と。

 

 

そして、前回のブログでは、「正解は患者さん

自身の中にある」ということでした。

 

 

この考えは、痛みは何らかの原因の結果として

発生するとするものではなく、患者さん自身が

創り上げているとするものです。

 

 

「創り上げる」とはどういうことかを説明する

ためにたとえ話を一つしたいと思います。脱線

が多いですね(笑)。

 

 

例えば、テーブルの上にお刺身の盛り合わせが

あるとします。その横に小皿があります。

 

 

刺身に醤油を付けて食べることを知っている人

は、この小皿は醤油受けと解釈するでしょう。

 

 

しかし、その小皿に指一本分のくぼみがあった

とします。そのとき、この小皿は別の意味をも

ちます。それは灰皿です。

 

 

それが灰皿の意味を持った時に、たばこを吸う

文化圏にいる人はそれがたとえ汚れのない新品

の灰皿であったとしてもそこに醤油を入れて

刺身を食べることはないでしょう。

 

 

つまり、私たちは、目の前のものを見た時に

そのものに意味を与える作業をしているの

です。意味が創り上げられていくのです。

痛みも同様に意味づけされます。

 

 

よくみられるのは、一度ぎっくり腰を経験

したことがある患者さんの痛みの意味づけ

です。

 

 

ぎっくり腰の痛みは尋常ではありません。

この痛みは経験した人しかわからないでし

ょう。

一度この痛みを経験すると、腰に不調が

表れた時に、「あ、またあの痛みがやって

くるのではないか!」と自然に考えてしま

います。

 

 

腰痛は20歳以降にやってくる、腰骨と腰骨の

間の椎間板という軟骨や椎間関節という関節の

変性(老化)によって誰にでもある程度は

やってくるものです。しかし、過去にぎっくり

腰を経験した人は、何らかの腰の不調が

「ぎっくり腰につながる」という意味づけを

行うようになるようです。

 

 

ぎっくり腰経験のない人であればあまり気に

ならない程度の痛みであっても、ぎっくり腰

を経験した人はその痛みを見過ごすことがで

きなくなり、痛みに集中してしまうようです。

 

 

これは、ちょっとした腰の変調に「ぎっくり

腰につながる」という意味づけをしたことに

なります。

 

 

ぎっくり腰経験者の話を聞くとそのほとんど

のぎっくり腰は前触れなく突然にやってきま

す。

 

 

しかし、ぎっくり腰経験者は少しの変調を

ぎっくり腰の前触れとしてとらえて、いつ

もの生活を制限してしまうことになるよう

です。

 

 

つまり、痛みを創り上げているのです。

 

 

しかし!!!

 

この記述の解釈には注意が必要です。

ここで言いたいことは、痛みを創り上げている

人は「大げさである」とか、「痛がりである」

とかそういうことではありません。

 

 

このように目前のものに意味を創り上げる

作業は人間の性質であり、基本的には誰もが

行っていることなのです。

 

 

この考え方は人文社会科学の領域の

「社会構成主義」という考え方に準じています。

 

 

痛みに意味づけできる人はむしろ、想像力が

豊かな人なのかもしれません。先のAさんも

そのようなタイプの人なのかもしれませんね。

 

 

以上、「原因がわからない」痛みを訴える患者

さんの痛みは「創り上げられている」と考える

ことができます。

 

 

こう考えて、患者さんの治療に当たることで、

症状が改善される方が実際にいらっしゃい

ます。

 

 

例えば…

 

 

例えは後ほど提示しますね。

 

 

先に結論を述べます。

 

 

「原因がわからない痛み」の治療で、治療が

上手くいく患者さんに共通してみられることは、

「私たちは目前の物事に対して意味を創り上げ

ている」ことをなんとなくでもわかる人、もし

くはその考えに異議を感じずにそれを理解しよ

うとする人です。

 

 

その反対に、治療が上手くいかない、いきに

くい人は、「痛みには確固たる原因があり、

その原因を解消しない限りにはこの痛みはな

くならない!」と強く信じている人です。

 

 

この問題、本当に難しい問題なのですが、

学問的に非常に興味深い問題だと思ってい

ます。

 

 

次回は、うまくいった治療の例、いまくいか

なかった治療の例などを挙げていこうと思い

ます。

 

 

(つづく)

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