論文紹介:むち打ち損傷のはり治療【交通事故 むち打ち 平野区 加美 はり】

 

はじめに

小川鍼灸整骨院のブログです。小川鍼灸整骨院は大阪市平野区加美北地域で開業する鍼灸・整骨院です。今回は、「むち打ち損傷の良導絡治療」という論文を紹介いたします。この論文は病院の先生が交通事故によるむち打ち損傷に対してはり治療を行なった経験を報告したものです。用いられた治療理論は良導絡療法です。良導絡療法は皮膚の電気抵抗と症状に伴い現れる皮膚上の反応点の関係を自律神経を介して把握しながら治療を行なうという日本独特の治療方法です。これまた古い論文ですが、はり治療はそもそも伝統ある治療ですので、近代医学のように新しい論文が必ず優れているということはないのですね。では大阪市平野区加美地域から解説をから発信します。

 

担当は院長の小川です。

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内容

医師である筆者の菊池幸雄先生が、医学的な治療では効果がみられない交通事故によるむち打ち患者さんをはりを用いて治療をした経験が、むち打ち損傷の解説とともに記述されています。1986年の論文ですので、今の学術論文とは趣が異なります。

むち打ち損傷について当時は、

 

「自動車の追突で頸部に損傷を受け、頭痛、運動痛、シビレが治らず、廃人同様の後遺症を残す 「むち打ち症」と新聞に報道されてからにわかに有名になり、首の怪我の代名詞のようになって しまいましたが、正式 には、「むち打つ機転による頸椎捻挫」と呼ぶべきものと考えます。」

 

と紹介されています。なかなか過激な表現も当時はされていたのですね。

 

また症状については、交通事故であっても軽度の損傷はレントゲンでも異常がみられず、運動痛や運動制限が主になります。主な原因は交通事故による急激な外力による頚部周囲の筋肉の筋断裂とされています。

 

中等度の症状は筋損傷に加えて神経損傷が加わったものとされています。中等度でもレントゲンでは異常はみられませんが、翌日から手足にしびれや知覚異常などがみられる場合には入院して牽引療法を行なうとのことです。

 

重症例ではフロントガラスに頭部をつよく打ち付けた場合に骨折や脱臼によって脊髄損傷が起きることがあります。もちろん入院加療となり1ヵ月経っても症状に変化がなければ頚椎の固定術を行なうとのことです。

 

 

遷延治癒については面白い記述があります。遷延治癒とは、3ヵ月以上経っても症状が残ることを前提として、軽症の患者に比較的多くみられるとしています。そしてその理由を、初期治療がまずかったことにあるとしています。特に、交通事故に関する加害者がわからの誠意が伝わらない場合には、怒りが出てくることも原因のひとつとしています。その他、症状に対する不安も遷延治癒を起こすとしています。このような事例に対しては、催眠術的に、「あなたはよくなりましたよ」と声をかけることが大切ということです。

 

そして痛みの治療については主に、痛みのある筋肉部分にブロック注射を行なうと記述されています。そして、その他の治療としてはり治療が紹介されています。

 

 

はり治療につきましては、はりを打つポイントはいわゆるツボの部分とそうでない部分があり、週に2回程度の治療を行なうとあります。また、効果については90%以上で効果があったとされています。効果の出方は直後に軽くなったと話す即効型と、施術の跡に重くなってその後に効果が出てくる遅延型に分かれるということです。その他、はりが効きやすい人にはアルコール綿消毒の時に患部が赤くなる人、そして、患部にはりをしてそのはりが痛いと感じるようになってきたら良くなっている証拠と判断するそうです。

 

 

痛みは筋肉の異常緊張を引き起こし、その緊張が血流障害を引き起こし、血流障害がさらに痛みを引き起こすという痛みの悪循環が起こります。ブロック注射とはり治療はこの悪循環を断ち切るということです。

 

 

最後に、菊池先生のむち打ち損傷に対するはり治療の経験論は、

 

1)胸から上の頭部、顔面、首部、肩甲骨、上肢に効果が高い。
2)痛みよりも、重いとかだるいというような症状に効果がある。
3)社会復帰が早い
4)副作用がほとんどない

 

という風ににまとめられていました。

 

 

当院の見解

 

交通事故によるむち打ち損傷に対するはり治療に関する論文は多くみられます。特に2000年以前の論文は経験論が多いのですが、研究発表が多い理由のひとつには治療者が治療をしていて治療効果を良く感じられるからだと思われます。つまり、治療者としての手応えがあるのですね。

 

当院でも18年前から平野区加美地域でむち打ち損傷の患者さんに対するはり治療を行なっており、効果が高いと感じています。

 

当院では筋膜リリースや整体、はり治療などすべての治療のなかで認知行動療法的なかかわりを行ないますが、交通事故に伴うむち打ち損傷の場合は、症状に対する不安や加害者への怒りなど心理的な側面が症状と関係することもありますので、認知行動療法的なかかわりがさらに効果を高めていると考えます。

 

おわりに

 

大阪市の平野区加美北、生野区界隈で交通事故によるむち打ち損傷の痛みでお悩みの方は是非とも当院にご相談下さい。当院は大阪市の平野区と生野区の境目、地下鉄千日前線南巽駅①出口から徒歩1分のところにあります。

 

参考文献

 

菊池 幸雄:むち打ち損傷の良導絡治療.日本良導絡自律神経学会雑誌,31巻,10号,1986.

https://www.jstage.jst.go.jp/article/ryodoraku1986/31/10/31_10_249/_pdf/-char/ja

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